エリザベス女王の従弟が英国王室初の同性婚へ 実娘の反応明かす
興味深いことに、結婚を推し進めたのは、マウントバッテン卿の方だという。
「私は結婚を経験していて、素晴らしい子どもにも恵まれたから(結婚を)する必要はないのだけれど、彼にとっては大事なことだから、私は結婚をプッシュしました。彼は、私のような安定した人生を持っていない。だから、(結婚によって)それを与えたいのです」
インタビューの場には、先妻のペニーも立ち会っていた。彼女は2人を全面的にサポートしており、結婚式に参列するのはもちろん、バージンロードではマウントバッテン卿に付き添うという。ちなみにペニーは、自身がマウントバッテン卿と結婚する前に、卿からセクシャリティを打ち明けられていたという。大きな秘密を抱えたまま、16年間も夫婦生活をともにしたペニーの苦悩もはかり知れない。
同性のロイヤルウエディングを、王族も祝福
そんな2人の結婚に対し、エリザベス女王の三男ウェセックス公爵エドワード王子らマウントバッテン卿の幼馴染も祝福しており、英国民からも概ね支持を受けているようだ。
歴史を遡ると、イギリスの歴代王である、ウィリアム2世、リチャード1世、ジェームズ1世、ウィリアム3世らはバイセクシャルだったと伝えられているので、同性愛は今に始まったことではないし、それ自体が伝統でもある。マウントバッテン卿は、多様化した現代に合わせて全てをさらけ出し、自分らしい生き方をするべく第一歩を踏み出したのだ。
アメリカ人であるメーガン妃が英国王室のメンバーになったのも史上初だったが、王族の同性婚ももはやタブーではなくなった。英国王室は、急速に新しい時代へと歩み始めている。