盲目のダックスと相棒のピットブル、世間に注目されたドタバタ引っ越し劇は遂にピリオド
しかし数日後、事件は起こる。NBCによると、盲目のOJがひとりぼっち田舎道でさまよっているところを保護された。現場は新居から100マイル(約160キロメートル)も離れていた。
2匹を引き取った飼い主は、故意にOJを迷い犬にしたわけではないと弁解したが、信じ難かった。結局、この飼い主が欲しかったのはドーザーだけで、目の見えない老犬は邪魔だったのだ。
再び保護犬になった2匹の家探しは遂に...
さまようOJを保護した団体から、この知らせを受けたピータースは悲しみに打ちひしがれた。OJをRACCに連れ帰り、心無い飼い主にドーザーも返すように説得した。その甲斐あって、2匹は再び一緒になったが、保護施設での生活に戻っただけ。新居探しは再スタートとなった。
保護犬に戻ったOJとドーザーだが、程なくして、この風変わりなコンビに興味を示す家族が現れた。一家はリッチモンド在住で、2匹を一緒に迎え入れたいと申し出た。そして6月2日、新しい家族の待つリッチモンドに引っ越した2匹はついに「家」を見つけた。
2匹の新居探しに奔走したRACCは「この子たちは、お互いへの愛情そして逆境にさえ適応する力を強くした」とフェイスブックに投稿している。
RACCは今回の件を受け、住処を必要としている多くの動物たちを助けるための基金を設立した。様々な状況からペットに十分な生活をさせてあげられない飼い主たちを対象にしたこの基金。OJとドーザーの最初の飼い主のように経済的な事情を抱えた人が、ペットを手放すことなく生活して行けるようサポートする予定だ。
ちなみに、OJとドーザーの様子はいつでも誰でも見られる。新しい飼い主はインスタグラムに専用のアカウント @ojanddozer を作り、新たな生活を送る2匹の姿を伝えている。
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