ドローン操縦士を襲うPTSD
2015年6月19日(金)17時41分
毎日人を殺しては牛乳を買って家に帰る異常さ
「毎日、精神的に戦場に派遣するようなものだ。操縦士たちは、基地のゲートをくぐりながら、『よし、自分は戦地に向かう。戦うぞ』と考える。しかし任務後は、基地のゲートを出て、スーパーで牛乳を買い、サッカーの試合に行ってから家に帰る。任務について家庭で話すことはほとんどできない。これらの要因が重なって、操縦士本人と家族の精神的ストレスが強まっていく」と、米空軍のジェームズ・クラフ大佐はニューヨーク・タイムズの取材に語っている。
物理的な危険には晒されていないが、ドローン操縦士が心的外傷後ストレス障害(PTSD)などのストレス障害にかかる割合は、実際の戦闘機の操縦士と同じだという。
米空軍の広報官は退役軍人からの書簡について、米軍情報誌「ミリタリー・タイムズ」宛てのメールでこうコメントした。
「米空軍のドローンの操縦士は、非常に重要な任務を遂行し、国防に大きく貢献している。彼らはプロフェッショナルで、適用される法律、政策を遵守し、極めて過酷な任務を果たしている」
退役軍人からの手紙は、「ドローンを知れ」というサイトが主催するドローン反対運動の一環だ。
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