京大・柏原正樹氏が日本人初の受賞、「数学のノーベル賞」と称されるアーベル賞とは? フィールズ賞との違いは?
アーベル賞はフィールズ賞と並び称される最も権威のある数学賞だ。2003年に始まった新しい賞だが、受賞者の年齢制限はなく、原則毎年授与され、ノーベル賞級の高額賞金(日本円で約1億円)であることから、より「数学のノーベル賞」の呼称が適していると考える者も多い。
一方、フィールズ賞は1936年に始まり、4年に1度開催される国際数学者会議で40歳以下の優れた業績を挙げた若手数学者に贈与される。賞金も約200万円と、ノーベル賞やアーベル賞と比べると少額だ。これまでに小平邦彦氏(1954年)、広中平祐氏(70年)、森重文氏(90年)の3人の日本人受賞者がいる。
フィールズ賞はノーベル賞とはかなり性質が異なる賞であるが、伝統的に「若き天才による顕著な業績」が目立つ数学界では、最も権威のある賞として認識されてきた。
人生100年時代となった現在、数学の世界でも今後は長い間活躍してきたベテラン数学者の業績がますます評価されるようになるだろう。今回のアーベル賞の授賞式は、5月20日にノルウェーのオスロ大学で行われるという。
[筆者]
茜 灯里(作家・科学ジャーナリスト)
作家・科学ジャーナリスト/博士(理学)・獣医師。東京生まれ。東京大学理学部地球惑星物理学科、同農学部獣医学専修卒業、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。朝日新聞記者、大学教員などを経て第 24 回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。小説に『馬疫』(2021 年、光文社)、ノンフィクションに『地球にじいろ図鑑』(2023年、化学同人)、ニューズウィーク日本版のウェブ連載をまとめた『ビジネス教養としての最新科学トピックス』(2023年、集英社インターナショナル)がある。分担執筆に『ニュートリノ』(2003 年、東京大学出版会)、『科学ジャーナリストの手法』(2007 年、化学同人)など。
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