最新記事
AIウォーズ

イーロン・マスクのOpenAI買収提案の狙いは競合潰し?

Elon Musk's xAI vs Sam Altman's OpenAI: Who Will Win the AI War?

2025年2月19日(水)16時05分
シェーン・クロウチャー
アルトマン

イーロン・マスクの買収提案を拒絶したアルトマン(ベルリン工科大学でのパネルディスカッションで)

<イーロン・マスクなら何でもやりかねない>

サム・アルトマンとイーロン・マスクという、人工知能(AI)開発競争の最前線に立つテック・ビリオネア同士の戦いは、最新インタビューでついに個人攻撃にまで及んだ。

OpenAIのCEOであるアルトマンは、マスクがOpenAIを標的にしたのは不安からだと思うか、という金融専門紙ブルームバーグの問いかけに対し、こう答えた。「おそらく、彼の人生すべてが不安から来ている。同情する。幸せな人間ではないと思う」

AI企業「xAI」を設立したマスクは、競合相手のOpenAIを974億ドルで買収する提案をしたが、アルトマンはこれを拒否した。マスクは、OpenAIに対して多くの訴訟を起こしている。OpenAIが非営利団体という設立当初の約束を反故にしたと非難し、「詐欺のアルトマン」と呼んでいる。

アルトマンはブルームバーグのインタビューで、「より良い製品を作って競争してくれればよかったのに。戦術はいろいろあると思う」と話した。「本当にたくさんの訴訟を起こされ、いろいろクレイジーなことが起きた。そして今度は買収提案だ。我々はただ、黙々と仕事を続けるだけだ」

この戦いは、まだ終わっていない。アルトマンはマスクに、より優れたAI製品の開発に集中するよう促しているが、最終的に勝つのはどちらになるのだろう。以下は、本誌が聞いた専門家の意見だ。

自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...スポーツ好きの48歳カメラマンが体験した尿酸値との格闘
  • 4
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 5
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 6
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 7
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 10
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中