脳内に侵入した新型コロナウイルスにより「ゾンビ化した細胞」を破壊し後遺症を防ぐ研究に成果
TO KILL “ZOMBIE” CELLS
新型コロナウイルスに起因する脳機能の早すぎる衰えに苦しむ患者には朗報だが、それだけではない。幹細胞から育てた人工臓器(オルガノイド)が臨床的な研究に役立つことの証明ともなった。
論文の共同執筆者であるアーンスト・ウォルフタングは大学の記者発表で、「人間の脳オルガノイドを使って治療薬の臨床前スクリーニングを加速できることが分かった。動物実験を回避できるわけだから、世界中にインパクトを与え得る」と述べ、さらにこう続けた。
「この方法で薬剤のスクリーニングを行えば、アルツハイマー病を含む神経の老化に起因する病の研究に役立つはずだ」
<ニューズウィーク日本版別冊『世界の最新医療2024』より>
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