ChatGPTにはまねできない? 今、学生に求められる「最も重要な力」とは
LEARNING TO LOVE CHATGPT

教授が知識を伝達する従来の講義だけではAI時代の学生の知的能力を伸ばせない YUROLAITSALBERT/ISTOCK
<不正行為に対処しつつ積極的に授業に活用すれば、的確な問いを立て、AIを使いこなす新時代の人材を育成できる>
チャットGPTの計り知れない威力に対し、職業柄私が最初に警戒したことの1つは、公表されたあらゆる情報を瞬時に読み取り、魅力的な断片を掘り出して関連付け、独創的な発見をもたらすその能力だ。それは生涯をかけて知識を蓄積してきた、優れた理解力と記憶力の持ち主にしかできなかった技である。
米ジョージタウン大学で教える私の講義について、学生たちからの評価には「教科書には書かれていないような面白いこぼれ話に驚いた」といった感想がつづられている。それは専門分野の膨大な知識に裏打ちされた「面白さ」だ。例えばミラード・フィルモア第13代米大統領が自分は正規の教育を受けておらず、人類の知的進歩にさして貢献していないという理由で英オックスフォード大学の名誉学位を辞退したこと。ユリシーズ・グラント第18代米大統領はまだ自動車が発明されていなかった19世紀半ばに馬車を飛ばしてスピード違反でつかまったこと......。
実はチャットGPTが登場する前から薄々気付いていたが、近頃の学生はこういう話をしてもさほど驚いた顔をしない。彼らの反応の鈍さは私のエゴを大いに傷つけるが、今の学生たちはそれだけ情報通だということだろう。10年前に比べ膨大な情報にアクセスしやすくなっているのだ。教育者としては、それは警戒すべき変化ではなく、喜ぶべき進歩だ。
そう考えると、チャットGPTに対する当初の私の懸念は自己保身的なものだったと言わざるを得ない。自分の講義が以前のように学生たちに受けなくなることを心配しただけで、学生の教育に悪影響が及ぶことを懸念したわけではない。
リンクトインの共同創業者であるリード・ホフマンが述べたように、「基本的に(チャットGPTの最新版)GPT-4は、バラバラに存在する人類の膨大な知識と表現を、より連結された相互運用可能なネットワークへと編み上げ、集合的なアイデアとインパクトを生む人類の能力を拡大するものにほかならない」。
その意味でチャットGPTは私のパフォーマンスを上げるばかりか、学生たちの学びの体験も豊かにする信じ難いほど有効なツールであり、イノベーションと創造へ、さらには人生のより大きな、本質的な問いの探索へと、私たちの知的能力を集中させるツールなのである。
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