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COVID-19のすべて新型コロナのワクチンはいつになったらできる?
ニューズウィーク日本版特別編集ムック「COVID-19のすべて」18ページより
<感染症対策の第一人者、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)戦略投資効果局長の國井修氏が答えます。本誌特別編集ムック「COVID-19のすべて」に収録した14の素朴な疑問から>
Q13:ワクチンはいつになったらできるのでしょうか?
A:これまで史上最速で承認された風疹ワクチンでも4年かかったが、バイオ技術の発展や認可過程の短縮化などにより、うまくいけば新型コロナウイルスのワクチンを12~18カ月で開発できるとの予測もある。
ただし、これまで30年以上を費やしてもHIVワクチンは開発されていない。
現在、mRNAワクチン(※)を含む100以上の候補が研究途上にあり、2020年5月15日現在で8つが臨床試験に入っている。
なかでも米製薬ファイザーが開発中のワクチンは9月にも米食品医薬品局(FDA)からの緊急使用許可を目指し、順調なら年末までに数百万回分を用意する計画だ。
国際的な官民連携でワクチン開発を進める「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」は新型コロナウイルスのワクチン開発には20億ドルの資金が必要だとして、先進国などに支援を呼び掛け、さまざまな研究機関を支援している。
ワクチン開発後には、途上国に安価に送るメカニズムも必要だ。
(※)ウイルスの一部をつくり出す遺伝子情報を伝えるメッセンジャーRNAをヒトに投与して、それに対する免疫抗体を製造することで、実際のウイルスの感染を抑えるもの。
<本誌特別編集ムック「COVID-19のすべて」より>
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