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身近な所からコツコツと...産案が気づいたSDGs達成に向けた取り組み

2023年12月26日(火)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
産案

知的障害者支援施設で製造されたパンなどを社内販売している。

<身近な社会課題に対して、社員が「自分ごと」として取り組むようにするには、どんな方法が有効なのか>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇
  

株式会社産案は、2021年から社内でSDGsユニットを発足し、現在は3つのSDGsプロジェクトを実装している。いずれも、自分たちの身近な人や物から着想を得た企画となっており、社員が社会課題を自分ごと化して考えられる取り組みとなっている。

事業もSDGsも長く続けていくために、SDGsユニットを発足

日本でSDGsに取り組んでいるのは大手企業というイメージがあるが、2022年の帝国データバンクの調査によれば、中小企業でも4割以上が積極的な関わりを見せている。

総合広告代理店である株式会社産案は、こうした中小企業のクライアントからSDGsに絡んだ相談が増えてきたことから、自社でもSDGsに向けて何かできることはないかと模索。2021年に社内でSDGsユニットを発足させ、様々な取り組みをスタートさせた。

SDGsユニット主体者を務める営業部の澁川真実氏とメディアプランニング部の荒麻吏氏は「2024年に70周年を迎える当社は、企業理念を『人、情報、企業、成長 その間をつないでいく』としています。『つなぐ』企業として永年事業を続けていくために、そして持続的にSDGsを掲げていくために、SDGsとともに利益化を目指す必要があると考えました」と話す。

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SDGsユニットメンバーの澁川真実氏(左)と荒麻吏氏(右)

産案が現在取り組んでいるSDGsプロジェクトは、以下の3つだ。

①知的障害者支援施設レインボーハウス明石と連携したパンと雑貨の社内販売
知的障害者の就労支援として手作りしているパンと雑貨を100円均一で社内販売。社内の福利厚生とサステナブル意識啓蒙のために月1回実施している。

②SELFURUGI早稲田店のFC店OPEN
社長自らが新規事業として立案。ブランドとしてサステナブルファッションや衣服の廃棄ゼロ社会の実現に向けた「環境へのやさしさ」などのビジョンを掲げている。

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SELFURUGI早稲田店の内装。古着の無人販売店となっている。

③産案常務による社員の子どもたちへの寺子屋開催
常務自らが社員の子どもたちに対して「広告代理店の仕事内容について」をわかりやすい言葉で教えたり、竹とんぼ、駒回しなど昔ながらの遊びを教える体験型授業を開催。


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