マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわたり阻害する可能性...有害物質への警鐘【最新研究】
Microplastics May Block Blood Flow in the Brain
今回の研究では、マイクロプラスチック、小型(smaller)マイクロプラスチック、ナノプラスチックという3種類の異なるサイズのプラスチック粒子を、生後8週間のオスのマウスに投与した。投与量は、ヒトがさらされる可能性のあるレベルで設定された。
マウスの体内で何が起きているかを追跡するために各プラスチック粒子に蛍光色が付け、特殊な技術によって脳血管を撮影し、マイクロプラスチックの動きが追跡された。その後、血液サンプルを採取し、マイクロプラスチックが血流中の細胞とどのように相互作用したかを分析した。
また、記憶、運動能力、探索行動、持久力に対する影響を調べるために、マウスの行動実験も行った。
その結果、マイクロプラスチックが(感染や異物と戦う)免疫細胞に吸収されることが判明した。また、免疫細胞のサイズや形状が変化し、細小血管が詰まりやすくなることもわかった。
特に、大きめのマイクロプラスチックが極めて細い血管である毛細血管で詰まり、脳内の血流を長時間にわたって阻害する可能性があることが判明。マイクロプラスチックが投与されてからわずか30分後には、マウスの脳の血流が阻害されることが確認された。
さらに、行動にも変化が見られた。マイクロプラスチックを投与されたマウスの記憶力、運動能力、速度、運動技能、そして持久力が低下することが観察された。これらの問題の多くは、実験の4週間後に改善が見られたが、一部の血管の詰まりは残ったままであった。