トランプに「身長詐称」疑惑が浮上!?高身長国だったアメリカの低身長化が止まらない
Americans Are Getting Shorter
ミルズは、アメリカ人の平均身長の低下は栄養状態や健康状態の悪化を反映しているのではないかと指摘する。
2016年に国際共同疫学研究グループ(NCD-RisC)が約1860万人のデータを分析したところ、1896年の時点で北米在住者の身長は世界最高レベルだった。
しかし20世紀に入ると徐々に優位が失われていき、1980年以降はアメリカよりも背の高い国が増えている。
アメリカ生まれの若年成人男性の平均身長は現時点で5フィート9インチ(175センチ)強で、オランダやイギリスよりも低い。
オランダは20センチ増
「平均身長の低下には当該集団全体の健康状況が反映される。食料の供給量、学校給食、幼年期のストレス、医療へのアクセスなどを映し出す鏡だ」とミルズは言う。
「地球上で最も背の高いオランダ人は、過去200年で20センチも身長が伸びた。生活環境が良く、乳製品の摂取が多いからだ」
アメリカ人の平均身長は産業革命後に急速に伸びたが、その後は他国に追い越された。
オックスフォード大学人口統計科学センターの調査でも、アメリカの中高年者はイギリスに比べて健康状態が著しく劣ることが分かった。
1970〜83年に生まれたアメリカとイギリスの女性1万5000人を比較すると、アメリカ女性はイギリス女性よりも心臓の健康状態が悪く、肥満度も高かったとされる。