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消費者トラブル

「こちらの家、屋根が壊れてますよ」と言う業者を屋根に上げたら絶対ダメ 点検を装いわざと屋根を壊す悪徳業者も

2023年10月6日(金)16時08分
高橋庸夫(不動産FPコンサル高橋事務所 代表) *PRESIDENT Onlineからの転載

トラブルを避けるために必要な姿勢4つ

台風や水害などの大規模な災害の被害に遭われたときには、不安が先に立ち、冷静な判断をすることが困難な場合も多いでしょう。ただし、そのような人の弱みに付け込む悪徳な業者も存在することを認識し、トラブルに巻き込まれないように強い心構えで対処することが重要です。

1.突然訪問(飛び込み営業)してくる業者を疑う
通常の商慣習の中で、自宅に突然訪問してくる営業スタイルは、現代においてはほぼ存在しません。

そのため、訪問してくる業者を疑い「インターホンに反応しない(居留守)」「玄関ドアを開けない(取り合わない)」など毅然(きぜん)とした態度を示すことが重要となります。家の中に入れることはもちろん避けるべきですが、玄関先だけでもとドアを開けてしまうと、相手は騙しのプロですので、セールストークに乗せられたり、居座られて根負けしてしまうこともあり得ます。

2.絶対に、屋根の上には登らせない。点検させない
前述の通り、極めて悪徳な業者は点検で一人になったときに、点検箇所をわざと壊すなどの行為をする場合があります。損傷箇所をアップで撮影した写真を見せられると、人間の心理として過剰な危機感に結びつくことがあります。

3.その場では申し込みや契約をしない。
悪徳業者は、「モニター価格」や「キャンペーン価格」などの常套句を使い、巧みにその場での契約を促してきます。たとえ、修繕工事が本当に必要なケースであっても、日頃から「その場では申し込みや契約は行わない」との心構えを持っておきましょう。相談できる家族や親族などがいれば、相談した上で後日こちらから連絡することを業者に伝えましょう。

4.必ず、相見積もりを他社から取得する。
住宅のリフォーム工事や設備の更新工事などは、必ず、1社ではなく、他社からも相見積もりを取得し、価格などを比較検討した上で申し込みするとの心構えを決めておきましょう。訪問してきた業者に対しても、相見積もりを取得した上で検討することをしっかりと伝えましょう。


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