世界の一流大学に日本の「普通の高校生」が入れるウラ技とは? 『トランスファー』で夢を叶えよう
コミカレ2年間→3年次編入ルートが王道
ではなぜ「普通」の子が、東大、京大と肩を並べるトップ校に入学できるのでしょうか。それは、「編入(トランスファー)」という方法を使うからです。
流れは次の通りです。例としてアメリカの大学に入学するケースを、2024年3月に高校卒業、というケースを起点として示します。
2024年3月 高校卒業
2024年6月 現地2年制大学のコミュニティカレッジ(コミカレ)の語学学校入学
2024年9月 コミカレ入学
2026年9月 4年制大学の3年次へ編入
2028年5月 大学卒業
つまり、コミカレで2年間学び、その後トップ100の大学に編入するというコースをとります。高校の成績は、10段階評価で平均6くらいを取っていれば問題ありません。また、現地の語学学校を卒業すれば、4年制大学の入学に求められるTOEFLのスコアの提出も必要ありません。これらが、「普通」の子がトップ校に入れる秘密なのです。
海外進学は「意識が高い・お金持ち・成績優秀」という3拍子が揃った高校生だけの特権と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。「何がしたいかわからない」「引きこもり」「毎日ゲーム三昧」という高校生も、海外進学を選んで成功しています。つまり、海外進学は人生を逆転するための有効な手段なのです。
海外進学のルートは4つある
日本の高校を卒業して、海外大学に進学する場合、その方法はいくつかあります。
①フレッシュマン入学
一般的に多くの方が想像する留学スタイルです。4年制大学に直接入学するタイプの留学です。日本の高校の成績(GPA)、TOEFL(トフル)等の英語スコア、出願エッセー、推薦状、地域によってはSAT(エスエーティー)等の標準テストスコアを海外大学に提出し、合否判定を得ます。
②トランスファー入学
実際に多くの学生が使う留学ルートです。高校卒業後、一度2年制のコミュニティーカレッジ(コミカレ)に2年間在籍し、3年次で4年制大学に編入学する方法です。世界の名門大学に合格している日本人学生の大多数はこのルートです。
③国際バカロレア(IB)、ケンブリッジ国際認定校からの入学
国際カリキュラムとして世界に広がっているバカロレアやケンブリッジプログラムを採用している高校で履修し、その修了証明をもって、資格を認定している大学に出願します。IB入試と呼ばれるように、IBのスコアを使って合否を判定する場合もあれば、IBのスコアを一般入試の判定基準の項目のひとつとして扱う場合もあります。
④海外協定校への推薦入学
日本の高校と海外大学との間で「協定」がある場合、その協定先に推薦入試の形式で出願する方法です。UPAS(海外大学進学協定校推薦入試制度)、UPAA(海外協定大学推薦制度)という枠組みに加盟している高校で学び、協定先の海外大学から出願先を選び、合格を得た学校に留学します。それぞれ「加盟校」と調べれば一覧が出てきます。
このように海外進学といっても、出願の仕方は複数あります。どの方法が絶対的に優れているということではなく、海外進学を実現するための道筋が複数あるとお考えいただければと思います。
③と④は高校の制度によるものですから、今回は②の「トランスファー入学」についてご説明します。