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週4日勤務でも「売り上げには影響はなかった」という研究結果

4-Day Workweek Benefits

2023年3月16日(木)15時48分
ウルジャ・カルヤニ(科学ライター)

ストレスや疲労が減少

人は締め切りに追われるほど懸命に働くもの。生産性が上がるから、経営側にとっては悪いことではない。

だが仕事のある日はストレスがたまり、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されやすい。そして慢性的なストレスやコルチゾールの過剰分泌は身体的・精神的にさまざまなトラブルを招く。

しかし平日に休みが1日できたら、5日分のコルチゾールが4日分に減ることになる。そうなれば、従業員の燃え尽き感や疲労が減るのは当然だとコーブは言う。

実際、今回のトライアルでは従業員のストレス値が5段階評価で3.07から2.74へと、わずかながら下がっていた。また疲労についても、従業員の46%は「いつもより減った」と回答している。

ストレスがたまると、真っ先に失われるものの1つは睡眠だ。実際、みんな平日は睡眠不足で、週末の2日に「寝だめ」をしている。ペンシルベニア大学のゲールマンによると、「5日分の睡眠不足を取り戻すのに2日では足りない」が、4日分の不足なら3日で取り戻せるかもしれない。

そうであれば、働く側が喜ぶのは当然だ。でも経営側はどうか。「週4勤」の実験を続けると答えた会社は9割超の56社だが、「完全移行」を表明したのは3割の18社にとどまる。ああ、残念。

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