東証3400円超高、マネー急速に巻き戻し 前日のパニックから一転
8月6日の東京市場は前日のパニック状態から一転、株が大きく買い戻されるとともに金利は上昇、円安が進んでいる。写真は都内の株価ボード。同日撮影(2024年 ロイター/Willy Kurniawan)
6日の東京市場は前日のパニック状態から一転、株が大きく買い戻されるとともに金利は上昇、円安が進んでいる。米経済指標が予想を上回り、景気後退への懸念がいったん和らいだことを好感している。
日経平均は反発で寄り付いた後も急速に上値を伸ばし、一時3400円を超えて上昇、3万4000円台を回復した。4451円安と1日として過去最大の下落幅を記録した前日から様相が一変した。
5日の米国市場は景気への不安で株が下げたものの、注目されていた7月の非製造業総合指数(PMI)が改善し、金利が落ち着きを取り戻した。日経平均先物も上昇し、東京市場は寄り付き前から自律反発への期待が強まっていた。
市場では「短期的にいったん底を見た可能性があるが、しばらく不安定な地合いは続きそうだ」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれる。
個別では三越伊勢丹ホールディングスが18%超高、指数寄与度の高いファーストリテイリングが3%超高、東京エレクトロンが16%超高、アドバンテストは11%超高。ソフトバンクグループは10%超高となっている。
前日の東京市場で146円半ばから141円半ばへ急落したドル/円も、海外市場でやや持ち直し、東証で6日の株取り引きが始まった午前9時過ぎに一時146.36円まで上昇した。
円債市場では、国債先物中心限月9月限が大幅に反落。前日の急騰から一転、米金利の急低下が一服したことを受けて売られている。
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