最新記事
MLB

ドジャース「破産からの復活」、成功の秘訣は「財力」ではない...「全ては背番号22から始まっている」

EVIL EMPIRE 2.0

2025年3月22日(土)15時40分
青池奈津子(ロサンゼルス在住MLBライター)

それはどんなチームなのか?

「楽しくて仕方がないチーム。そしてその全ては背番号22番、クレイトン・カーショウから始まっている。彼ほどクラブハウスやダグアウトで楽しんでいる人はいないけど、それは1日の仕事を完璧にこなした後の話。早く球場に来て何時間もウエートルームでトレーニングし、何時間も投球フォームを研究し、自分を向上させるためにできることを全てやってから皆と楽しむ。彼が見本となって皆がその姿勢に倣うようになり、ドジャースの文化となっている」


今のドジャースの中心にいるのは「ドク」

この文化は決して短期間でつくられたものではない。オーナーが代わり、現在の野球編成部長であるアンドリュー・フリードマンが15年、デーブ・ロバーツ監督が16年シーズンに加わって、一歩ずつ進化してきた。そして、テオスカー・ヘルナンデスもマンシーも、今のドジャースの中心にいるのは「ドク」ことロバーツ監督だと口をそろえる。

「ドジャースは準備の仕方が違う。選手に対する情報の伝え方とか、どうやって選手を育てていくかとか、そういう部分が他のチームとは違うと思う。コミュニケーションがしっかり取れていることが、成功の大きな要因。そして、一番コミュニケーションがうまいのがデーブ、監督だよ」(テオスカー・ヘルナンデス)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ECB4月利下げ観測高まる、米関税懸念とインフレ鈍

ワールド

香港のデリバティブ取引急増、空前の水準に 株価乱高

ワールド

ミャンマーでM7.7の地震、マンダレーで建物倒壊 

ワールド

仏CPI、3月速報前年比+0.9%で横ばい 予想下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影された「謎の影」にSNS騒然...気になる正体は?
  • 2
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 3
    地中海は昔、海ではなかった...広大な塩原を「海」にした、たった一度の「大洪水」とは?
  • 4
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    「マンモスの毛」を持つマウスを見よ!絶滅種復活は…
  • 8
    「完全に破壊した」ウクライナ軍参謀本部、戦闘機で…
  • 9
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 10
    老化を遅らせる食事法...細胞を大掃除する「断続的フ…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 3
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 4
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 5
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 8
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 9
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 10
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中