JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」
――東京ドームでLAPOSTAを開催するという発表が9月にあった時、SNSでは「JO1が東京ドームに初めて立つなら合同ライブでなく、単独にしてほしかった」というファンの声が目立っていたが(注:取材は単独ドーム公演発表の前に行われた)。
JO1のファンがそう思うのは当たり前だし、僕もLAPOSTAで先に東京ドームに立つのが正しいとは思っていなかった。グループ単独でドームに立ってほしいと思っていたが、それができなかったというだけなんです。それをするためにも、LAPOSTAが必要だった。
ファンの声には僕も常に耳を傾けているが、さまざまな事情で思い通りにいかないことがどうしてもある。それはビジネスとして当然だし、事務所の力がないだけと言われるかもしれない。だからこそLAPOSTAなど通して、世間にLAPONEの存在をアピールしていかないといけないと考えている。
――所属アーティストも増えた今、LAPONEとして目指すところは。
経営者らしい考え方ではないかもしれないが、やっぱりメンバーが楽しく仕事ができて、一人一人の能力をもっと上げられるような会社にしていきたい。オーディションで選ばれた人々をデビューさせてきた会社であり、素人から育てることの責任はとても重い。だから今ではなく、5年後あるいは10年後のJO1、INI、DXTEEN、ME:I、IS:SUEのことを考えないといけない。それに合わせて会社は成長していく、と僕は思っている。
――今は社長とアーティストとの関係がとても近いと思う。「社長がライブを立見席で見ていた」というファンの目撃情報もある。
全グループのライブに行くが、3年ほど前から立ち見席で見ている。ライブってすごく大変で、そのがんばっている姿を見たときに「自分が座っている場合ではない」と思った。それからはずっと立ち見です。
ストレス解消はどうしているのか?とよく聞かれるので考えてみたのですが、やっぱりメンバーやファンの姿を見て、アーティストの新しい未来を描くことが自分にとっては一番のストレス解消法なんですね。
――世界進出についてどんな目標を描いているのか?
まずJO1とINIについて話をすると、JO1もテビューして5年を超え、INIも3年を超えた。これからは自分たちで考えていかないといけない時期です。「海外に行くか?」「行きます」という形ではなく、メンバーと話し合って一緒に決めていく。同じ気持ちになれないのは結局、会社にとってもアーティストにとってもいいことではない。
グローバルで活躍していく道のりは簡単なものではなく、それはメンバーに厳しく説明している。(初のワールドツアーが25年2月から始まる)JO1はこれからもっと険しい道を行くことになる。でも、僕らと一緒に乗り越えていこうとメンバーとはよく話をしています。
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