プロデュースは父デンゼル...JDワシントンが語る『ピアノ・レッスン』の魅力 「重圧はあった」
Universal Messages Run Deep
──この役のどの面が最も心に響いたか。
ひとことで言えば、それは愛だ。彼が欲した家族の愛、切望していた家族の愛。彼は家族に受け入れてほしかっただけなのではないか。
ピアノをどうするのかというだけの作品ではない。家族が自分を許してくれるのか、自分のことを及第点だと言ってくれるのかというのがテーマだと思う。
──家族と一緒に仕事をするのはどんな感じだった?
やっぱりプレッシャーはあった。ドジを踏めば、これまでのような俳優人生は送れなくなると思っていた(笑)。
──アカデミー賞の下馬評に上がっているが?
一部の人たちが最近になってオーガスト・ウィルソンのことを話題にし始めたけれど、ウィルソンの戯曲や舞台にはまだ全く触れていない。この状況にはわくわくする。
そうした人たちは、(ウィルソンの代表作である)『フェンス』や『マ・レイニーのブラックボトム』を見たことがないのかもしれない。この映画をきっかけにウィルソンの戯曲に触れる人が出てくれば、私のミッションは達成されたことになると思う。