朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
Front Line of History
ウィーバーは祖父のことを「詩人であり冒険家」と表現する。大自然の美しさにどっぷりとつかるのが好きで、しばしば馬に荷物を積んで何週間も旅をした。
「晩年の祖父は、オートバイに乗って全米を旅していた。途中で私たちの住んでいる町に立ち寄ることもあった」と、ウィーバーは本誌に語った。
「いつも突然だった。いきなり電話をかけてきて、次の日この町に来ると言うんだ。祖父はいつも私と妻を夕食に連れ出し、私たちの生活についていろいろと尋ねてきた。祖父の好きな話は、森林レンジャー時代のことだった」
祖父のカメラを使う
スライドが撮影されてから約75年、ウィーバーはようやく祖父の韓国での体験を垣間見ることができた。「祖父はあそこで過ごした時間を記録したかったらしい。でも同時に、戦争中であっても美しい何かを探していたようだ」と、ウィーバーは言う。
「祖父は韓国の人々の生活や風景、従軍中に見た動物の写真をたくさん撮った」
平和部隊の一員としてルワンダで過ごした経験がある元美術教師のウィーバーは、祖父の写真の素晴らしさに「衝撃を受けた」と言う。
「75年たっても色彩は完璧に保たれている。多くの人々にぜひ見てもらいたい」と、ウィーバーは語る。