新たな大谷翔平伝説が始まる...「ますますリスペクトされる選手に」
OHTANI’S FIRST POST-SEASON
「彼は全く動じない」と、ドジャースの二塁手ギャビン・ラックスは初のポストシーズンを戦う大谷について語った。「あの二塁打もあと6インチ(15センチ)でホームランだった。しかも、あの抜け目ないプレーで1点をもぎ取ってくれた」
さらに、大谷は肩を負傷した後も先発出場を続けた。最後の3試合は11打数1安打に終わったが、フォアボールとデッドボールで2度出塁し、ドジャースの切り札であり続けた。
出場したいという大谷の意思は固く、打撃練習を見たデーブ・ロバーツ監督も、たとえ100%の状態でなくとも大谷の存在がチームに役立つと最終的に判断した。
「いいスイングもあれば、少し違和感のあるスイングもあった」とロバーツは語ったが、結論は決まっていた。「彼が打席に立てば、チームにとって有利になるのは間違いない。ピッチャーが(けがのせいで)大谷に制約があると思うか、ないと思うか、どちらにしても、(真っ向勝負の)リスクを冒そうとする投手は多くないだろう」
「ストライクゾーンに集中して、いい球を見極め、打ちやすい球に反応してくれれば十分だ。改めて、彼がスタメンにいることを非常にありがたく思う」
勢いに乗ったドジャースは、その後も快進撃を続け、ヤンキー・スタジアムでの3試合中、2試合に勝利。優勝を決めてシャンパンファイトに酔いしれた。