『イカゲーム』からジェダイの騎士へ...ハリウッド進出の韓国大スターを悩ませたのは「舌の痛み」?
The Jedi Master’s Challenge
ハリウッドで初めて出演する作品が『スター・ウォーズ』のスピンオフで、しかも主役級のキャラクターを演じるとなれば、かなり荷が重い。辞退は考えなかったのかと尋ねると、イはきまり悪そうにほほ笑んだ。「正直に言うと、(辞退が)頭をよぎった」
オファーを承諾した後で届いた脚本を読んで初めて、イは責任の大きさを理解した。「どれだけ準備を重ねても演じ切れないんじゃないかと、不安になった。悩みすぎて白髪が増えたよ」
もともと『スター・ウォーズ』が好きだったイは、映画を全て見直した。ジェダイのキャラクターを「丁寧に」観察して俳優たちの演技を分析し、ソルのキャラクターづくりに役立てたという。
歴代ジェダイの中で特に注目したのが、リーアム・ニーソンが演じたクワイ=ガン・ジンだった。「クワイ=ガン・ジンを解剖し、ニーソンの演技からアイデアをもらおうとした」と、イは語る。
『アコライト』では登場人物の多くが二面性を秘めているが、ソルの強みと弱みはどこにあるのだろう。
「ソルには温かみを感じさせるシーンがたくさんある。ほかのジェダイよりも温かみを見せられるのが、彼の強みだろう。人間味を強調したいとも思ったが、ジェダイとしてどの程度人間味を出していいのか、そのあんばいを見極めるのが難しかった」
初登場のシーンも大きな試練だった。視聴者には一目で、なるほど彼はジェダイだと納得してもらわなければならない。「視聴者が初めて僕の姿を目にし僕の声を聞くシーンで、ジェダイになり切っていなければならなかった」
今年は『アコライト』のほか、『イカゲーム』の第2シーズンにも熱い期待が寄せられている。
「ストーリーがぐっと面白くなった」と、イは新シーズンに自信をのぞかせる。「強烈なキャラクターが新登場するし、第1シーズンよりも楽しんでもらえるはずだよ」
イが演じる主人公ギフンは復讐を遂げられるのか。イは「彼の変化もシーズン2の見どころ」だと言い、それ以上は明かせないと述べた。