最新記事
インタビュー

【独自】YOSHIKIが語る、世界に挑戦できる人材の本質──カギは「これができるかどうか」

2024年6月7日(金)16時30分
小暮聡子(本誌記者)
YOSHIKI

都内でディナーショーついての会見に登壇したYOSHIKI(5月17日)

<近年は世界に挑戦する若手アーティストのプロデュースも手掛けるYOSHIKI。本誌独占インタビューで、挑戦者に必要なものとボーイズグループ「XY」のオーディションで注目していたポイントを明かした>

4月16日には米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで米国歌のピアノ演奏を披露し、昨年は英ロイヤルアルバートホール、米ドルビーシアター、米カーネギーホールという名だたる会場でクラシックコンサートを開催するなど、国外での活躍が続くX JAPANのYOSHIKI。自身の活動に加えて世界に挑戦する若手アーティストのプロデュースにも力を注ぐ彼は、「世界に通じるアーティスト」をどんな観点で見ているのか。

4月下旬には過労で倒れ都内の病院に入院したが、退院後の5月17日、8月2日(金)から始まる8日間13公演のディナーショー『EVENING / BREAKFAST with YOSHIKI 2024 in TOKYO JAPAN』について都内で記者会見を開催。今年10周年となる 「世界一豪華なディナーショー」だが、今年は1席30万円という史上最高額のプレミアムパッケージも販売すると発表した。その後に本誌のインタビューに答えたYOSHIKIが語ったことは──。

◇ ◇ ◇


──YOSHIKIさんには2022年、『ニューズウィーク日本版』の「世界に挑戦する日本人20」という特集でカバーを飾ってもらった。同年、「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」と題して海外に挑戦するボーイズグループのオーディションを開催し、13人組ボーイズ・バンド「XY」を誕生させ、次世代の挑戦も後押ししている。オーディションでは、「世界に通用する」人材として主にどんなポイントに注目していたのか。

やはり、努力ができるアーティスト。オーディションというのは、「完成形」がまだ見えない段階なので、そのなかで、例えば伸び代があるにしても、その伸び代に全力で向かってくれるアーティストかどうかを見ていたと思う。

──その瞬間の爆発的なパワーというより、それを継続していけるかどうか、ということか。

はい。英語ではOne-hit wonderという言葉があるけど、一瞬だけ売れることもあるとは思う。それでも、ある種の地位を築いていくというのはやはり積み重ねがとても大事だと思っていて。ローマは一日にして成らずではないが、継続的に立ち向かえるアーティストかどうかという観点で見ていた。

──YOSHIKIさんはオーディションで、テクニックがあるのはある意味当然で、プラスアルファが必要だと言っていた。さらに、それがあるかどうかは5秒で分かる、とも。

これだけ情報が溢れている世の中で、一瞬にして人の興味を引くか引かないかというのはある意味、最初の5秒で決まると思う。5秒という瞬間は再びあるかもしれないし、その5秒のチャンスは一度きりではないかもしれないけれど、自分としては、興味が湧くか湧かないかは一瞬、5秒か10秒で分かる気がする。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB、一段の利下げ必要 ペースは緩やかに=シカゴ

ワールド

ゲーツ元議員、司法長官の指名辞退 売春疑惑で適性に

ワールド

ロシア、中距離弾でウクライナ攻撃 西側供与の長距離

ビジネス

FRBのQT継続に問題なし、準備預金残高なお「潤沢
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中