「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声
エルトン・ジョンAIDS基金によるアカデミー賞授賞式ビューイングパーティーに参加したジュリア・フォックス(2024年3月10日、ロサンゼルス) Alisha Jucevic-REUTERS
<たくし上げたスカートからのぞく「Closed(閉じた、塞ぐ)」の文字。ジュリア・フォックスが新たに披露したビキニ姿が女性器切除(FGM)を想起させるとし、「不快」「非常識」と炎上している>
お騒がせラッパー、カニエ・ウエストの元恋人で、女優、モデルとして活躍するジュリア・フォックスが、乳首と体毛がプリントされたブラと膣の入り口が縫い合わされたようなデザインの女性器を模したビキニ姿を披露し、「不快」「非常識」と炎上している。
【画像】ジュリア・フォックス「毛むくじゃら乳首ブラ」と「縫った女性器パンツ」姿で大炎上
過激すぎるファッションが度々物議を醸すジュリアは、4月11日に米ロサンゼルスで白いドレスに黒いジャケットを羽織り、左側の上半身を露出してブラをチラ見せする姿がパパラッチされた。さらにたくし上げたスカートからは、「Closed(閉じた、塞ぐ)」の文字と精巧な毛も描かれた女性器を連想させるボトムものぞかせていた。
女性器切除(FGM)を想起させると批判殺到
大胆かつ過激な露出で注目を集めるカニエの妻ビアンカ・センソリに対抗?との声もあるが、アフリカや中東、アジアの一部の国々で行われている女性の性器を切除する慣習を彷彿させると抗議が殺到。
限界を超えたファッションは、女性器切除(FGM)中でも小陰唇の一部または全部を切除して膣の入り口を縫い合わせる女性への影響が最も大きいとされる「タイプ3」に酷似しているとの指摘が相次ぎ、撲滅を訴える活動家や被害を受けた女性らを激怒させている。
ユニセフ(国連児童基金)によるとFGMサバイバーは世界で2億3000人以上いるといい、ネットには「本当にうんざりで、とても悔しい」「慣習を美化している」「痛みを知らないから、コスチュームとして着られる」など、生存者が抱える傷跡への配慮のなさに失望や怒りの声が寄せられている。
ロンドン在住の作家で活動家のヒボ・ワーダーも、X(旧ツイッター)で「私たちのトラウマを描いた下着姿を見た時、信じられない思いだった。言葉を失った」と投稿。これまでで最も過激な"ほぼ裸"ルックは、「冗談でもあり得ない」「ファッションではない」「子どもを持つ母親として恥ずべき」と世界中に衝撃を与えている。
元セックスワーカーでクリエーターでもあるジュリアが、「無知すぎる」と非難されるビキニを着用した意図は不明だが、昨年2月に「男性とのセックスはもう終わり」とファッション誌ELLEのインタビューで語っており、自身の性行為に関するメッセージの可能性も指摘されている。
ちなみに、2022年初めに短期間交際していたカニエとは、肉体関係はなかったと明かしている。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
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