最新記事

スーパーボウル

アリシア・シルバーストーン、楽天CMで28年ぶりに「カリスマ女子高生」再演 キャッシュバックの利点語る

2023年2月15日(水)19時30分
千歳香奈子
アリシア・シルバーストーンが演じたシェール

アリシアが演じたシェールは当時オシャレ好き女子高校生たちの間でバイブル的存在だった REUTERS/Stringer

<アメリカ人の3人に1人が視聴するスーパーボウルのCMで、かつてオシャレ好き女子高生を夢中にさせた学園コメディ映画『クルーレス』の主人公シェールが28年ぶりに帰ってきた>

プロアメリカンフットボールリーグ「NFL」の王者を決める第57回スーパーボウルが現地時間12日にアリゾナ州グレンデールで開催され、カンザスシティ・チーフスがフィラデルフィア・イーグルスを38-35で下し、3年ぶり3度目となる優勝を果たした。史上初の兄弟対決など見どころ満載の試合と共に注目を集めたのが、ハーフタイムショーに登場したリアーナの空中パフォーマンスと著名スターが出演する豪華絢爛なCMだ。

全米で1億人以上、実に3人に1人のアメリカ人が視聴するスーパーボウルは、テレビ中継中に流れるCMも毎年大きな話題を集める。

大会後もメディアやネットでCMの出来栄えが議論され、「ベストCM」ランキングなども発表されるので趣向を凝らしたCMが多いが、国民的イベントとあって放映料も超破格だ。

今年の30秒のCM枠は史上最高額となる700~800万ドルだった。昨年の650万ドルから大幅値上げとなったが、ビールや清涼飲料水、車に携帯電話、スナック菓子にストリーミングまで名だたる企業がCMを出稿し、スティーヴ・マーティンやベン・ステラーからオジー・オズボーン、ベン・アフレックとジェニファー・ロペス夫婦ら多くのスターが出演した華やかなCMが放映された。

【CM動画】違和感なさすぎ? 愛してやまないダンキンドーナツの店員になったベン・アフレックに妻ジェニファー・ロペスがチクリ

帰ってきたシェールにファン歓喜

今年はジョン・トラボルタが1978年公開のミュージカル映画『グリース』で演じた役を再演して『想い出サマー・ナイツ』のパロディ版を歌うなど70年代から90年代のノスタルジーを感じさせる作品が多かったが、90年代に大ヒットした学園コメディ映画『クルーレス』の主人公シェールを28年ぶりに蘇らせた楽天グループの米国法人が運営するキャッシュバックショッピングサイト「Rakuten」のCMも大きな話題を呼んだ。

初参戦した昨年に続き2年連続のCM出稿となったRakutenは、アリシア・シルバーストーンがオシャレと買い物が大好きな裕福な家庭に育った女子高生シェールを再演し、RakutenのサービスをPRするCMを放映した。

「クルーレス(イケてない)」な生徒をオシャレに変身させるのが趣味で、当時のオシャレ好き女子高校生たちのバイブル的存在として人気を博したシェールが、象徴的ファッションである学生服をアレンジしたような黄色のチェック柄のセットアップを着用して登場したのだから、往年のファンが喜ばないわけがない。

ショッピングバックを手に教室を歩き、教壇に立ったシェールは、「昔は買い物に無頓着だった」とキャッシュバックの利点をユーモアたっぷりにレクチャー。劇中同様ビバリーヒルズの高級ブランド街ロデオドライブで買い物するシーンもあり、ネットではさっそく「シェールは私のファッションアイコンだった」「シェールがまた見られて嬉しい」「続編も作ってほしい」と歓喜の声が上がった。

【CM動画】ファン歓喜! Rakutenが28年ぶりに蘇らせたアリシア・シルバーストーン演じるカリスマ女子高生シェール

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イスラエル、イラン核施設への限定的攻撃をなお検討=

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の強制送還に一時停止を命令

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪肝に対する見方を変えてしまう新習慣とは
  • 3
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず出版すべき本である
  • 4
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 5
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 6
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 7
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 8
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 9
    ロシア軍が従来にない大規模攻撃を実施も、「精密爆…
  • 10
    ロシア軍、「大規模部隊による攻撃」に戦術転換...数…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 9
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中