アジア人初の快挙! 『イカゲーム』、エミー賞で監督賞と主演男優賞を受賞
注目のシーズン2はいつ?
昨年9月に公開された『イカゲーム』は456億ウォンの賞金がかかった謎のサバイバルに参加した人たちが最後の勝者になるために、命をかけて極限のゲームに挑戦する姿を描いた全9話のネットフリックス・オリジナル作品だ。2021年9月17日に配信開始以来、4週間で1億4200万世帯が視聴。日本をはじめ、米国、ブラジル、フランスなど世界94か国で「今日の総合TOP1位」を獲得し当時のネットフリックス史上最大のヒット作となった。
シーズン2については今年6月にネットフリックスのSNSを通じてファン・ドンヒョク監督が制作決定を告げるメッセージを発表したものの、具体的なスケジュールや内容については一切言及されないままとなっていた。
今回のエミー賞2冠獲得でいやが上にもシーズン2への期待が高まるなか、ファン・ドンヒョク監督がエミー賞受賞後の記者懇談会でシーズン2のことも含めて語った。
ファン・ドンヒョク監督は「作品が出てから1年となったが、その間に信じられない出来事が起きた」と切り出した。
彼は「関係者の皆さんには忘れられない一年になったし、そのフィナーレが今回のエミー賞受賞で実現されたようで、意味深い時間になった。実際手ぶらで帰ると淋しくなるが、トロフィーを持って帰ることができて幸せだ」と自賛した。
『イカゲーム』が成功した理由については「初めに企画した時から全世界の観客たちが抵抗なく親しめるように色、象徴、記号などの要素を誰でも直観的に感じられるものなどで準備した。劇中に登場するゲームも言語の壁を越えることのできるもので構成しようとした。そんな部分が観客の共感を得たようだ」と答えた。
作品のメッセージについて問われると「正義の社会が何なのかは分からないが、正義的でない社会は、誰でもいつでも感じることができないか"と"'何が正義か'という悩みをすることも重要だが、'何が正義的でないか?'という問題を提起して悩むことも必要だと思う。この作品はその面で問題を提起する作品だ」と語った。
さらに、「シーズン2で再び賞を受けるなら、作品賞を受賞したい。毎日サクセションに押されたが、可能ならシーズン2で関係者皆が一緒に舞台の上に上がる機会をもちたい。良い作品で戻ってきて、今回の受賞が私達の最後のエミー賞ではないよう努力したい」と抱負を明らかにした。
そして一番気になるシーズン2に関する質問に監督は「多くのことを公開するのは難しい。前作と大きな違いはソン・ギフン(イ・ジョンジェが演じる主人公)という人物がシーズン1では失敗も多く、純真無垢な子供のような姿よりは、慎重なもう少し重い人物として描かれるはずだ。また、違う点があるとすればシーズン1とは違うゲームがたくさん登場しそうだ。期待をして待っていただきたい」と語った。
結局のところシーズン2がいつ、どういう形で戻ってくるのかは明かされなかったが、一つだけはっきりしているのは、またとてつもないサバイバルゲームが私たちファンを楽しませてくれるということだ。