世界26カ国で外国人を虜にしてきたド迫力の和太鼓ショーがスゴイ!【動画あり】
COURTESY DRUM TAO
<日本の伝統楽器である和太鼓を、和洋折衷の音楽に合わせてクールにたたきまくる進化型エンターテインメントグループ、DRUM TAO。世界各地で観る者を熱狂させる和太鼓ショーが掲げる壮大な夢とは【特集 世界に挑戦する日本人20】より>
和太鼓といえば、古くから宮廷行事や祭りで用いられてきた日本の伝統楽器。その和太鼓を、ファッショナブルな衣装をまとい和洋折衷の音楽に合わせてクールにたたきまくる進化型エンターテインメントグループが、大分県に拠点を置くDRUM TAOだ。
1993年に結成されたTAOの海外デビューは2004年。英スコットランドの世界的芸術祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」への出演を皮切りに、北米やヨーロッパでのツアーを含め世界26カ国で公演してきた。
結成当時から海外を見据えていたTAO。和太鼓を使ったショーをラスベガスに常設したい――そんな壮大な夢を掲げてスタートしたが、伝統芸能を現代型のエンターテインメントに用いるやり方に国内各地の和太鼓保存会などからは賛否両論あった。
「まずは海外で箔(はく)を付けよう」と04~08年は海外に重きを置いて活動すると、これが大当たり。和太鼓、篠笛(しのぶえ)、箏(こと)、三味線などの和楽器のほか、ロックなど多様な音楽要素を取り入れ、刀や棒術を使ったアクロバティックな演出を盛り込むなど全く新しい「ニッポンのショー」は世界各地で喝采を浴びた。特に指揮者不在の舞台で、複数名による一糸乱れぬ太鼓演奏が「日本のマジカル!」と驚愕された。
今後の目標は「世界に通用するエンターテインメントショーを作ること」。いつかは東京にも常設の劇場を構え外国人観光客のお目当てスポットにしたいという。和太鼓ショーが新たに「日本の顔」に加わる日を目指して、彼らは今日も力の限り太鼓をたたく。
DRUM TAO
Drum Tao
●和太鼓エンターテインメントグループ