デジタルと伝統を融合させ日本の魅力を世界に伝えるクールジャパン・マッチングアワード2022
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<先進的なクールジャパンの取組を表彰する「クールジャパン・マッチングアワード2022」が2022年7月に開催された。コロナ禍という逆境のなかで、日本のコンテンツは世界を魅了する新しい発信方法を求められた。テクノロジーの力を借りて見出したクールジャパンを世界に届ける方法とは>
コロナ禍を経たクールジャパン戦略が目指すもの
「クールジャパン戦略」は、外国人がクールととらえる食・食文化や、アニメ、マンガ、ゲーム等のコンテンツ、ファッション、伝統文化、デザイン、ロボットや環境技術などの日本の魅力を世界に発信し、海外展開やインバウンド振興を狙う日本の経済成長を実現するブランド戦略だ。
クールジャパン戦略を推進するためには、官民・業種の垣根を超えた連携が必要ということから、2015年12月に「クールジャパン官民連携プラットフォーム」が設立された。同年、訪日外国人の日本での消費から、日本人旅行者の海外での消費を差し引いた海外収支は1962年以来53年ぶりに黒字に転じた。2015年末に、「ユーキャン新語・流行語大賞」で訪日中国人が大量に買い物をする「爆買い」という言葉が年間大賞に選ばれたことを覚えているひともいるだろう。その後も右肩上がりに訪日外国人の数は増えた結果、2019年には訪日外国人旅行者数は3,188万人に達し、2020年には4,000万人に手が届こうとしていた。
しかしながら突然のパンデミックが世界を襲った。新型コロナウイルスの急速な拡大により、訪日外国人旅行者は激減。日本政府は感染防止を前提とする「新しい生活様式」を提唱しながら、クールジャパンを海外に伝える手法を新たに見直す必要に迫られた。
デジタルを融合した新しい世界へ
コロナ禍は価値観の変化をもたらし、インフラとしてのインターネット環境はより生活に入り込んだといえるだろう。外出もままならないなか、学びや息抜き、家族以外とのコミュニケーション、買い物や仕事もインターネットを活用したさまざまなテクノロジーによって支えられた。
このようにウィズ/アフターコロナの世界では、クールジャパン戦略も同様にインターネット上での新しい取組や新たなテクノロジーを活用し、世界へ届けることが期待されている。
今回、クールジャパン官民連携プラットフォームは、2022年2月15日(火)~3月8日(火)で分野・地域が連携し、日本の魅力を深めて発信する取組を募集した。集まった63件の応募のなかから慎重に選考を行った結果、9作品を選出。7月14日(木)には「クールジャパン・マッチングアワード2022」で先進的なクールジャパンの取組を表彰した。
クールジャパン戦略担当大臣 若宮健嗣氏は今回受賞した取組について、歴史や食、伝統工芸やアニメなど分野は多岐に渡るがそれぞれのプラットフォームとして、関係者同士の連携や利便性を最大化する取組であると評価している。
では具体的にどのような取組が受賞したのだろうか。