【独占インタビュー】マドン監督が語る大谷翔平「やっとショーヘイという人間が分かってきた」
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ショーヘイ・オオタニはアメリカに渡り、二刀流でプレーするためエンゼルスと契約を結んだ。そして今、チャンスを得てそれをやっている。二刀流でやっていくことが彼にとってはとても重要なのだ。彼自身がそう語るかどうかはさておきね。二刀流をやってのけたのはほとんど神業だ。それが彼の最終的なレガシーとなるだろう。このレベルを数年間維持してきたのはすごいことだ。簡単にまねできるようなことじゃない。
――彼の肩にかかる期待の重さはどうか。日本中が注目しているし、アメリカ中が期待している。将来、二刀流を目指す若い選手のために、道を切り開くという責務もある。
それは私もよく分かっている。大変な重圧だ。特に日本ではアメリカよりもはるかに期待が大きいだろう。仮に彼自身がファンの期待を裏切ったと感じるようなことがあるとすれば、真っ先に日本のファンの気持ちを考えるだろう。われわれのことはその次だろうが、それは当然だ。
そうはいっても、彼は今、期待を全く裏切っていない。彼はそれほど素晴らしいし、今後さらに成長するはずだ。
投手としては速球のコントロールの精度が上がっているし、打者としてもさらに力を付けている。
競技に全身全霊で打ち込んでいる一流アスリートは努力を惜しまない。彼は素晴らしい青年で、しかも誠実で謙虚だ。スーパースターに求められる資質を全て備えている。
(聞き手のスコット・ミラーはMLB専門のスポーツジャーナリスト。取材歴30年。ロサンゼルス・タイムズ紙やCBSスポーツなどのMLB記者・コラムニストを歴任。共著に『野球の90%はメンタル』〔邦訳・春秋社〕)
▼本誌10月12日号「アメリカが愛する大谷翔平」特集では、アメリカを熱狂させた二刀流について、MLBを知り尽くしたアメリカのMLB専門スポーツジャーナリスト陣がさまざまな角度でリポートする。100年後も語り継がれるであろうこの新たな歴史の始まりを、アメリカはどう見ているのか――。
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