習近平の思想統制はカラオケにまで 10月から「違法な内容」の曲禁止へ

中国の文化観光省は、全土のカラオケ施設で10月1日から禁止対象となる「違法な内容」のカラオケ曲のリストを作成する方針を明らかにした。写真はコロナ禍以前の上海のカラオケ店 REUTERS/Nir Elias (CHINA)
中国の文化観光省は、全土のカラオケ施設で10月1日から禁止対象となる「違法な内容」のカラオケ曲のリストを作成する方針を明らかにした。
同省はウェブサイトに掲載した文書で、国家の結束や主権、領土の一体性を危険にさらすものや、カルトや迷信を拡散する内容で国の宗教政策に違反する曲、賭博や麻薬のような違法な活動を奨励するものが禁止対象に含まれると説明した。
カラオケ施設にコンテンツを提供する業者は、カラオケ曲を選別する責任を持つことになるとしている。中国にある娯楽施設は5万近くあり、収録曲数は10万を超えているため、施設運営者が違法なカラオケ曲を特定するのは難しいと説明した。
コンテンツ提供業者には「健康的で気持ちを高めさせる」曲を提供するよう促した。

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