『マトリックス』『ファイト・クラブ』『ボーイズ・ドント・クライ』......1999年こそ映画の当たり年!
We Lost It at the Movies
――99年の最優秀作品を選ぶとしたら。
『マルコヴィッチの穴』も『素晴らしき映画野郎たち』も、一部の人にはブーイングされそうだが『ファイト・クラブ』も大好きだ。『ファイト・クラブ』みたいに、後味が悪いのに笑える映画は本当に珍しい。
そうは言っても、『ハイスクール白書』に1票だな。理由は脚本から演技まで、100万くらい挙げられる。とにかく、ほかにやりようがないくらい隅から隅まで完璧に作られた感じがするんだ。僕が取材したフィンチャーやソフィア・コッポラも、『ハイスクール白書』をとても高く買っているよ。
――死ぬまで何度でもリピートしたい99年の作品を5本選ぶとしたら?
トップ5ではなく、純粋に何度見ても飽きない映画を選ぶなら......『サウスパーク 無修正映画版』は癖になるね。それと、いつ見ても昨日作られたように新鮮な『ハイスクール白書』。
『マルコヴィッチの穴』は何度見ても笑えるし、『スリー・キングス』にはハラハラする。
信じてもらえないかもしれないが、すごく評判の悪かった『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』もいい。僕は死ぬまで『エピソード1』について議論し続けるだろう。たとえ議論の相手が自分しかいなくなっても。
――最後に。99年のワースト映画を教えてください。
文句なしに『ワイルド・ワイルド・ウエスト』だね。
<本誌2019年5月14日号掲載>
※5月21日号(5月14日発売)は「米中衝突の核心企業:ファーウェイの正体」特集。軍出身者が作り上げた世界最強の5G通信企業ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)。アメリカが支配する情報網は中国に乗っ取られるのか。各国が5Gで「中国製造」を拒否できない本当の理由とは――。米中貿易戦争の分析と合わせてお読みください。
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