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映画ジョブズをあの大物脚本家が映画化?
フェースブックの天才創業者ザッカーバーグの複雑な人間性を見事に描き出したアーロン・ソーキンが今度はジョブズに挑む?
名手 映画『ソーシャル・ネットワーク』の脚本でアカデミー賞に輝いたソーキン(左、2010年10月) Kieran Doherty-Reuterss
亡くなった3週間後に発売された本人公認の伝記が世界的な超ベストセラーとなっているアップル創業者のスティーブ・ジョブズ。今度は、その激動の人生がスクリーンで蘇ることになりそうだ。
ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、米タイム誌の元編集長ウォルター・アイザックソンによる伝記本の映画化権獲得を目指すソニー・ピクチャーズが脚本を任せたいと考えているのは、アカデミー賞の受賞経験もある大物脚本家アーロン・ソーキン。プロデューサーには『プライベート・ライアン』などで知られるマーク・ゴードンの名が取り沙汰されている。ただし関係者によれば、ソーキンはまだこのオファーを受けるか決めていないという。
米パソコン雑誌PCマガジンは、ソニーは映画化権の獲得をまだ認めていないと報じている。ソーキン起用説についても、ソニーもソーキンもコメントしていない。
ジョブズとソーキンは相性ばっちり
ソーキンは、フェースブック創業者マーク・ザッカーバーグの伝記本を映画化した『ソーシャル・ネットワーク』で、アカデミー賞脚色賞に輝いた脚本家。ほかにも『ザ・ホワイトハウス』『ア・フュー・グッドメン』『マネーボール』など、多くのテレビドラマや映画を手掛けてきた。ジョブズの素顔を多面的に描いたジャーナリストのアイザックソンと、原作の人物像をスクリーンに鮮やかに蘇らせるソーキンのタッグに期待する声は多い。
ロサンゼルス・タイムズも次のようにこの組み合わせを評価する。
気難しく、とてつもなく頭が切れる人物を描く手腕にかけては、ソーキンは定評がある。ジョブズは間違いなくそんな人物だった。
アイザックソンは、今は亡きジョブズの「魔法のような思考法」を素晴らしい強みであると同時に致命的な欠点として描いた。これは、ソーキンが脚本を書く際に格好の材料になるだろう。またシリコンバレーのレストランで、ジョブズが実の父親に、相手がそうだと知らないまま鉢合わせしていたエピソードも映画向きのネタとなるはずだ。