マライア・キャリーはヌードで眠る
話題の映画『プレシャス』でソーシャルワーカーを演じたキャリーが語る、撮影秘話とプライベートライフ
ひげは嫌だった ハリウッドでの特別上映会で(09年11月) Associated Press / YouTube
歌手のマライア・キャリー(39)の女優としてのキャリアは、01年の失敗作『グリッター きらめきの向こうに』で終わった......と思ったら大間違い。アメリカ社会の暗部を描く話題作『プレシャス』ではソーシャルワーカーを熱演し、注目されている。本誌ラミン・セトゥデが話を聞いた。
----あなたはずっと前から演技をやりたいと......。
そう、ずっとやりたかった。あら、途中で割り込んでごめんなさい。母がオペラ歌手だと人の話を遮りがちになるの。ディーバみたいな母のまねをして。
----演技の勉強は?
昔からやってる。『グリッター』よりも前から。誰も責める気はないけど、あの映画は脚本も完成していないのに撮影を始めたのよ。
----『プレシャス』は苦労した?
自分らしさをまったく出せないということ以外に?
----自分らしさとは。
しゃべるときは手をよく動かすし、表現も大げさだし。今回演じた女性はタフでドライなの。
----しかもノーメークだった。
ノーメーク以下よ。目と鼻の下の赤み......それに、うっすらひげが生えてたのに気付いた? あれだけは嫌だった。あれは私のノーメークの顔じゃないのよ。読者にそう伝えてくれる?
----夫のニック・キャノンが朝に目にするものではないってこと?
あんなひげが生えてたら、ニックは私と一緒にいないわよ。