人間関係を変えるには、まず「大切な20人」のリストを作る。すると上位4人に「重要度」の80%が集中する
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<「大切な20人」のリストや、仕事上の付き合いであれば「師を1~2人、同等の人を2~3人、後輩を1~2人」のリスト。80対20の法則を人生哲学として使うコツは?>
「利益の80%は、顧客の20%がもたらす」「仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる」――有名な「80対20の法則」だが、実はビジネスや仕事にだけ役立つものではない。
時間管理や、人付き合いにおいても「最小限の努力で、最大限の成果を上げる」ことができるのだという。
36の言語に翻訳され、世界で数百万人に読まれてきた『人生を変える80対20の法則』の最新版である、『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』(リチャード・コッチ著、仁平和夫・高遠裕子翻訳、CCCメディアハウス)。本書から一部を抜粋し、3回にわたって紹介していく。
2回目となる今回は、「人付き合い」について。人間関係を見直したい場合、どうすればいいだろうか。
※抜粋第1回:100年以上前に発見された「タイパ」の極意...「時間の20%を有効に使え」
※抜粋第3回:毎日を幸福に過ごす7つの習慣の1つ目が「運動」である理由
人間関係と80対20の法則に、一体どんな関係があるというのか。関係は大ありだ。
質と量はトレードオフの関係にあるが(高い質を求めれば量は減らさざるをえず、量を増やそうとすれば質は落ちる)、われわれはいちばん大切なものを十分に育んでいるとは言い難い。
80対20の法則から、3つの刺激的な仮説が立てられる。
・人間関係の価値の80%は、20%の関係からもたらされる。
・人間関係の価値の80%は、人生の早い段階で結ぶ親密な関係の20%からもたらされる。
・価値の80%をもたらしてくれる20%の人間関係に向ける関心は、80%に到底及ばない。
大切な20人のリストをつくる
この段階では、友人や恋人など、自分が大切だと思う人を20人書き出し、重要度の順位をつけてみる。
ここでの「重要度」とは、人間関係の深さと近さであり、その関係にどれだけ助けられたか、その関係でどれだけ自分らしくいられるかを指す。以下を読むまえに、このリストを作成してもらいたい。
(中略)
次に、持ち点を100点とし、重要度に応じて点数を割り振っていく。たとえば、1位の人が、2位以下の19人をすべて合わせたくらい重要だとすれば、1位に50点をつける。合計が100点になるようにするには、割り振った点を何度か調整する必要があるかもしれない。
どういうリストが出来上がるかは、人それぞれだろうが、だいたい80対20の法則にそったものになる。上位4人(20%)に得点が集中する(80%程度)。
そして、ある順位の人と、その1つ下の順位の人の間には、つねに同じような関係が認められる。たとえば、2位の人の重要度は1位の3分の2から半分になり、3位の人の重要度は2位の3分の2から半分になる。仮に半分になるとすると、6位の人の重要度は1位の3%程度にしかならない!