最新記事

投資の基礎知識

キャッシュレス、5G、自動運転車、RPA... 「テーマ株投資」の極意

2019年4月5日(金)10時20分
岡田禎子 ※株の窓口より転載

テーマ株のデメリット

テーマ株には大きなチャンスがある一方で、当然リスクも伴います。短期間で株価が上昇した銘柄は、短期間で下落するケースが多々あります。

業績の裏付けがなく、過大評価で株価が上昇している場合は、いわば「風船が『期待』というガスでパンパンに膨れ上がっている状態」ですので、急騰したタイミングで飛びついて高値掴みしてしまうと、ある日突然、風船がはじけて、短期間で急落して大損を被る場合があります。

将来有望なテーマに長期的に投資していたとしても、テーマ自体が頓挫したり、その企業が倒産に追い込まれるなどした場合は、最終的に損をする可能性があります。

また、テーマが人気化した場合、株価の変動が激しくなり、自身のリスク許容度を超える場合は保有し続けられない、といったリスクも出てきます。

テーマ株に投資する場合は、このようなデメリットを理解したうえで、短命なテーマで終わるのか、それとも息の長いテーマなのかを見極め、自身の考えに沿った銘柄を選ぶことをお勧めします。

2018年に盛り上がった銘柄

2018年も様々な旬なテーマが相場を盛り上げましたが、なかでも株価上昇が目立った2つのテーマと、その関連銘柄を紹介しましょう。

仮想通貨関連銘柄

仮想通貨バブルに沸いた2017年に引き続き、2018年も、仮想通貨とともに仮想通貨関連銘柄にも大きな注目が集まりました。しかし後半は、仮想通貨の暴落や規制強化などの動きから、同関連銘柄にも売り圧力が強まりました。

●オウケイウェイブ<3808>
質問・回答サイト「OKWAVE」を運営する同社は、海外子会社を通じてICOプラットフォーム事業を行うWowoo社に出資しており、ICO関連銘柄として株価が人気化しました(ICOは、仮想通貨を通じた資金調達)。

このWowoo社が海外の仮想通貨取引所「Bit-Z」へ上場するという噂からオウケイウェイブの株価が上昇し、5月7日には年初から約13倍となる8,060円の高値をつけました(5月15日に上場)。

オウケイウェイヴの株価推移

kabumado190405-chart2.png
(Chart by TradingView


しかしその後は材料出尽くしで、このところは2,000円を割り込むようになっています。

AI関連銘柄

AI(人工知能)は、金融・医療・ロボットなど様々な分野での活用が期待されており、2030年には現在の30倍以上の規模に成長するといわれています。2019年も引き続き、王道のテーマとなりそうです。

●ALBERT<3906>
AIを活用したビックデータ分析サービスを展開する会社。5月15日の取引終了後にトヨタ自動車との資本業務提携が発表され、連日のストップ高となりました。

ALBERTの株価推移

kabumado190405-chart3.png
(Chart by TradingView


同銘柄が刺激材となり、AI関連銘柄の物色人気が再燃して、PKSHA Technology<3993>やRPAホールディングス<6572>も見直されました。

同社の株価はその後も大きく上昇し、11月には約6倍に上昇しました。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

原油先物は続落、週間では数カ月ぶり大幅安 米関税や

ビジネス

米とEUは貿易摩擦緩和を、仏コニャック業界団体

ワールド

韓国憲法裁、尹大統領の罷免決定 直ちに失職

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落、昨年8月以来の3万400
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 2
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 7
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 8
    アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中