トランプ大統領の「輸入車関税」詳細と、その影響とは?

3月26日、トランプ米大統領は、米国に輸入される乗用車やスポーツ用多目的車などのライトトラックに最大25%の関税を課す計画を発表した。写真は、第46回バンコク国際モーターショーの様子。3月24日、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Chalinee Thirasupa)
トランプ米大統領は26日、米国に輸入される乗用車やスポーツ用多目的車などのライトトラックに最大25%の関税を課す計画を発表した。数週間前から警告していた輸入自動車への新たな関税計画を実行に移した。
これまでに分かった詳細は以下の通り。
米国製以外の自動車に25%の関税
トランプ氏は4月3日午前0時01分(日本時間同日午後1時01分)より、完成車の輸入に従来の関税に加えて25%の関税を課す。自動車輸入に対する米国の基本関税率は2.5%となっている。
関税はカナダ、メキシコ、韓国など、米国と自由貿易協定を結んでいる国で製造された乗用車とトラックに適用される。日本や欧州連合(EU)の自動車生産国ドイツ、イタリア、そして英国も大きな打撃を受けるだろう。
一方的な関税は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)や米・韓自由貿易協定(KORUS)に違反すると専門家らは指摘する。