勝利見越した「トランプトレード」見られるが、米大統領選「どちらが勝っても短期的にリスク」
また、市場関係者は大接戦で直ちに勝敗が確定しない場合や、一方の政党が選挙結果に異議を唱えた場合は、ボラティリティーが高まると警戒している。
ダコタ・ウエルスのシニア・ポートフォリオ・マネージャー、ロバート・パブリク氏は「市場はトランプ政権下で好調だった。ハリス氏の下でも好調な結果を出し得る。必要なのは透明性だ」と述べた。
<FOMCもリスク要因>
6─7日のFOMCも株価のリスク要因だ。
LSEGのデータによると、フェデラルファンド金利(FF)金利先物市場は25ベーシスポイント(bp)の利下げを予想しており、多くの投資家は、強い経済指標を受けて将来的に利下げ停止を検討する可能性があるかなど、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の今後の政策見通しに注目するとみられる。
経済指標の発表値と市場予想値の乖離度を示すシティグループのエコノミックサプライズ指数は4月以来の高水準。
JPモルガンのエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は「ここ1週間の指標は利下げの根拠がまだあることを示している」とした上で「たとえ選挙結果が(FOMCまでに)確定しても、先行きは不透明であり、フォワードガイダンスは慎重に示す必要がある」と述べた。
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