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大谷翔平選手とも対談、AIによる職探し・スポットのバイトへボーナス支給...「革新を起こし続ける男」に迫る

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2024年10月1日(火)17時00分
写真:殿村誠士 取材・文:安藤智彦

ディップ 代表取締役社長兼CEO 冨田英揮

ハワイで事業アイデアの着想を得ることが多いと話す冨田

仕事選びを変革する、新たな対話型AIサービス

そんな冨田率いるディップが、今年から本格始動させたサービスが2つある。1つは、生成AIを活用した対話型バイト探しサービス「dip AIエージェント」だ。

「10年以上前から、ネット検索の次に来るサービスや技術を検討していて、AIにも注目していた」と冨田が語る通り、ディップでは2015年の段階でAI専門組織を設立、その翌年には日本初のAI専門メディアを立ち上げ、さらに17年にはAI・人工知能ベンチャー支援制度「AI.Accelerator」をスタートするなど他社に先駆けてAIへの注力を進めてきた。

「今の日本社会において、人手不足は深刻な問題です。すでに飲食店や小売店でも、人手が足りず倒産するようなケースも相次いでいますよね。その人手不足を解消する部分で、AIが救世主になる可能性があるというところから注目していました。求人情報を提供する側としても、避けては通れないテクノロジーだろうなと」

サービス開発にあたっては、国内AI研究の第1人者である、東京大学の松尾豊教授の協力も得た。「ChatGPTを始めとする対話型AIが盛り上がりを見せていますが、求人企業側と求職者双方にとって大きなメリットのあるユースケースです」

AIエージェントでは、採用コンサルタント約2000名が集めた正確かつ鮮度高い独自の求人情報や求職者の顕在・潜在ニーズ等のデータをもとにマッチング。さらに双方向のコミュニケーションで最適な仕事に出会えるようサポートする。

「今までは自分が考えつく範囲のお仕事を探して選んでいたものが、例えば将来就きたい仕事から逆算して、『どんな経験を積んだらいいんだろう』という相談ができるわけです。『自分はもう70超えて体力に不安があるけど、妻の介護も必要で生活のために働かなきゃいけない。それにあった仕事はある?』といった相談もできる。仕事探しだけでなく、その人の人生も変えられるし、多くの人の人生を変えれば社会も変えられるはずです。AIエージェントは世の中を改善する事業だと自負しています」

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