中国で「ロボタクシー」増加...配車ドライバーは将来を悲観
ドライバーの不安
中国の公式統計によると、国内配車サービスの登録ドライバー数は700万人。2年前は440万人だった。配車サービスは景気減速期に稼ぐ最後の手段となることから、ロボタクシーサービスの副作用を鑑みて政府が普及にブレーキを掛けるかもしれないと専門家は見ている。
7月には、ロボタクシーによる失業の話題がソーシャルメディアの検索ランキングのトップに急上昇。「自動運転車はタクシードライバーの暮らしを奪っているか」というハッシュタグも登場した。
リウさんはアポロ・ゴーのロボタクシーサービスに続いて、米EV大手テスラが「完全自動運転」システムを導入し、ロボタクシー業界に参入するのではないかと懸念している。
武漢のドライバーのワン・グオチアンさん(63)は、脅威にさらされているのは最も影響を受けやすい労働者だと考えている。アポロ・ゴーの車両が目の前にとまるのを見ながら、「配車ドライバーは底辺層向けの仕事。この業界がすっかりだめになったら、この層にはどんな仕事が残るのか」と先行きへの不安を口にした。


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