最新記事
EV

イーロン・マスク「他の自動車メーカーの方が大きな打撃」...トランプ前大統領のEV普及策廃止に

2024年7月24日(水)12時05分
イーロン・マスク

7月23日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO、写真)は、共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領が電気自動車(EV)普及策を撤回する可能性について、同社より他の自動車メーカーの方が大きな打撃を受けるとの見方を示した。写真はフランスのパリで昨年6月撮影(2024 ロイター/Gonzalo Fuentes)

米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は23日、共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領が電気自動車(EV)普及策を撤回する可能性について、同社より他の自動車メーカーの方が大きな打撃を受けるとの見方を示した。

「競合社は壊滅的な打撃を受けるがテスラには若干の痛手にしかならず、長期的にはおそらくテスラを助けることになると予想している」と決算後の電話会見で述べた。


 

トランプ氏はバイデン政権のEV普及策を批判し、11月の大統領選で再選を果たせばEV義務化を撤回すると述べている。

マスク氏は大統領選でトランプ氏支持を表明している。

マスク氏は、テスラが自動運転技術に特化した人工知能(AI)企業であるため、トランプ氏が補助金を廃止してテスラ車の販売に影響が出ても、決定的な影響にはならないとした。

同氏はトランプ氏の選挙活動支援に毎月4500万ドルを寄付する約束をしたとする報道を否定したが、政治活動委員会(PAC)を立ち上げたと語った。

トランプ氏は先週、共和党の大統領候補指名受諾演説で、メキシコ製自動車に100─200%の関税をかけ、米国で「売れない」ようにすると述べた。

マスク氏によると、テスラはメキシコの「ギガファクトリー」建設計画を大統領選後に再検討する考え。「トランプ氏はメキシコ製自動車に重い関税を課すと発言しており、メキシコ投資は理に合わない」と述べた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20240910issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年9月10日号(9月3日発売)は「日本政治が変わる日」特集。派閥が「溶解」し、候補者乱立の自民党総裁選。日本政治は大きな転換点を迎えている

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア国営TV、米有権者をトランプ氏に誘導か=米情

ワールド

アングル:ハリス対トランプ」TV討論会、互いに現状

ワールド

SNS、ロシア影響下疑惑の投稿にほぼ未対応

ワールド

アングル:サウジに「人権問題隠し」批判、eスポーツ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本政治が変わる日
特集:日本政治が変わる日
2024年9月10日号(9/ 3発売)

派閥が「溶解」し、候補者乱立の自民党総裁選。日本政治は大きな転換点を迎えている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻ってきた車の中に「複数の白い塊」...悪夢の光景にネット戦慄
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 6
    世界に400頭だけ...希少なウォンバット、なかでも珍…
  • 7
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 8
    「冗長で曖昧、意味不明」カマラ・ハリスの初のイン…
  • 9
    【クイズ】最新の世界大学ランキングで、アジアから…
  • 10
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 1
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つの共通点
  • 4
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 5
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 6
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 7
    死亡リスクが低下する食事「ペスカタリアン」とは?.…
  • 8
    無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニ…
  • 9
    再結成オアシスのリアムが反論!「その態度最悪」「…
  • 10
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 10
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中