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シンガポール公演のみだった「テイラー・スウィフト東南アジアツアー」の怪...「裏取引」にASEAN諸国が猛反発

Why No Taylor Here?

2024年3月4日(月)13時25分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌東南アジア担当エディター)

独占契約の真偽は今のところ不明だが、あり得ない話でない。昨年3月に始まったジ・エラス・ツアーが景気を刺激する「スウィフト効果」については、既に大きく取り上げられている。

同ツアーは昨年12月時点で、史上初の興行収入10億ドル超えを記録。アメリカでの経済効果は57億ドル規模で、オーストラリアの公演開催地2都市に1億4000万ドル以上の収入をもたらしたとされる。

「スウィフトが生み出す経済効果は驚異的だ」と、ある識者は米メディアで指摘している。「遠方から公演を見に来るファンでホテルも飲食店も、地元の名所もにぎわう。スウィフトの観光業への影響力は、観客を引き付け、経済成長を牽引する能力の証拠だ」

AEGとの独占契約は、シンガポールの観光業界に約6000万ドルの増収をもたらしたと、サルセダは主張している。

「だが、これは近隣国を犠牲にした利益だ。近隣国は他国のスウィフトファンを呼び込むことができず、自国のファンがシンガポールを訪れる事態に陥っている」

From thediplomat.com

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