世界の再エネ、2030年までに2.5倍に増加、COP28の「3倍増」目標の達成に必要な追加対策は?
1月11日、国際エネルギー機関(IEA)は、世界の再生可能エネルギーの容量が2030年までに2.5倍に増加する見通しだが、昨年12月の第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で合意した3倍増の目標達成には各国政府のさらなる対応が必要だと指摘した。写真は2013年9月、甘粛省北西部の敦煌にある太陽光発電所で撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)
国際エネルギー機関(IEA)は、世界の再生可能エネルギーの容量が2030年までに2.5倍に増加する見通しだが、昨年12月の第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で合意した3倍増の目標達成には各国政府のさらなる対応が必要だと指摘した。
再生可能エネルギーの展望に関する年次報告書で述べた。昨年新たに追加された発電容量は前年比50%増の510ギガワット(GW)。設備容量は3700GWに達した。
現行の政策と市場の現状では、世界の再生可能エネルギー容量は28年までに7300GWに増加する見通し。COP28で合意した30年の目標を達成するには少なくとも1万1000GWにする必要がある。
COP28では、途上国のクリーンエネルギー移行を支援する資金調達面のメカニズムについては合意が成立しなかった。
報告書は、目標達成に向けた最大の課題は、大半の新興国・途上国で再生可能エネルギー向けの資金を調達し設備を設置する動きを強化することだと指摘。
IEAのビロル事務局長はロイターに「アフリカのほか、アジア・中南米の低所得国に対する支援がなければ、当該国のクリーンエネルギー目標の達成は不可能だ」と述べた。
IEAは30年の目標達成では、中国が重要な役割を担うとも指摘。同年までに世界で必要とされる新たな設備容量の半分以上は中国で導入される見通しという。
28年までに追加で導入される太陽光発電と陸上風力発電の設備容量は、米国、欧州連合(EU)、インド、ブラジルでは過去5年間の2倍以上になると予想されている。
グリーン水素については、多くのプロジェクトが発表されているものの、30年までに稼動が見込まれるプロジェクトは全体の7%に過ぎないとしている。
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