中国経済失速の元凶? 恒大集団の許家印会長、警察の監視下に
中国の不動産開発大手、中国恒大集団の許家印会長(写真)が警察の監視下に置かれていると、ブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい複数の関係者の話として9月27日報じた。2017年3月撮影(2023年 ロイター/Bobby Yip)
中国の不動産開発大手、中国恒大集団の許家印会長が警察の監視下に置かれていると、ブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい複数の関係者の話として27日報じた。
許氏は今月、警察に連行され、指定された場所で監視されているという。
ブルームバーグによると、許氏が「居住監視」に置かれている理由は不明。居住監視は正式な拘束や逮捕ではなく、刑事訴追されることを意味するわけではないという。
中国恒大に近い関係筋は、許氏は数日前からスタッフとの連絡を絶っていたと明らかにした。また業界関係者は同氏と全く連絡が取れなくなっていたと述べた。
中国恒大はロイターのコメント要請に応じていない。
中国南部の警察は今月、中国恒大の理財商品部門のスタッフを拘束している。
中国恒大を巡ってはオフショア債務再編計画が行き詰まり、経営破綻するとの見方が強まっている。
UOBケイヒアンは27日の調査リポートで「債務再編が失敗に終わる可能性が非常に高い」と指摘。債務超過のため破産する可能性があり、その場合は会社更生や清算があり得るとした。
販売済みの未完成の集合住宅は「社会の安定」にリスクをもたらすとして、中国恒大は会社更生手続きを選択する可能性が高いと予想した。