最新記事
中国経済

中国経済失速の元凶? 恒大集団の許家印会長、警察の監視下に

2023年9月27日(水)18時14分
ロイター
中国恒大集団の許家印会長

中国の不動産開発大手、中国恒大集団の許家印会長(写真)が警察の監視下に置かれていると、ブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい複数の関係者の話として9月27日報じた。2017年3月撮影(2023年 ロイター/Bobby Yip)

中国の不動産開発大手、中国恒大集団の許家印会長が警察の監視下に置かれていると、ブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい複数の関係者の話として27日報じた。

許氏は今月、警察に連行され、指定された場所で監視されているという。

ブルームバーグによると、許氏が「居住監視」に置かれている理由は不明。居住監視は正式な拘束や逮捕ではなく、刑事訴追されることを意味するわけではないという。

中国恒大に近い関係筋は、許氏は数日前からスタッフとの連絡を絶っていたと明らかにした。また業界関係者は同氏と全く連絡が取れなくなっていたと述べた。

中国恒大はロイターのコメント要請に応じていない。

中国南部の警察は今月、中国恒大の理財商品部門のスタッフを拘束している。

中国恒大を巡ってはオフショア債務再編計画が行き詰まり、経営破綻するとの見方が強まっている。

UOBケイヒアンは27日の調査リポートで「債務再編が失敗に終わる可能性が非常に高い」と指摘。債務超過のため破産する可能性があり、その場合は会社更生や清算があり得るとした。

販売済みの未完成の集合住宅は「社会の安定」にリスクをもたらすとして、中国恒大は会社更生手続きを選択する可能性が高いと予想した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

社会的価値創造
「子どもの体験格差」解消を目指して──SMBCグループが推進する、従来の金融ビジネスに留まらない取り組み「シャカカチ」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがガザ空爆、48時間で120人殺害 パレ

ワールド

大統領への「殺し屋雇った」、フィリピン副大統領発言

ワールド

米農務長官にロリンズ氏、保守系シンクタンク所長

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中