世界の超富裕層、過去1年間に445人が転落 半分強は中国人
中国の民間シンクタンク、胡潤研究院が公表した「2023年胡潤グローバル富豪リスト」によると、過去1年の間に世界全体で445人が純資産10億ドル以上という超富裕層の地位を失い、その半分強の229人が中国の富豪だったことが分かった。写真はアリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏。パリで2019年5月撮影(2023年 ロイター/Charles Platiau)
中国の民間シンクタンク、胡潤研究院が23日公表した「2023年胡潤グローバル富豪リスト」によると、過去1年の間に世界全体で445人が純資産10億ドル以上という超富裕層の地位を失い、その半分強の229人が中国の富豪だったことが分かった。
世界的な金融引き締めや新型コロナウイルスを巡る混乱に加え、中国では当局が大手ハイテク企業に対する締め付けを強めたことが影響した。
今年1月16日時点で世界の超富裕層に該当したのは3112人で、国別では引き続き中国が969人と米国の691人を上回って最も多かった。
中国電子商取引最大手アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は、主に当局によるハイテク部門規制強化のあおりで、純資産ランキングの順位が前年の34位から52位に後退している。
一方中国からは新たに69人が超富裕層の仲間入りを果たした。