最新記事

ダボス会議

イーロン・マスク、ダボス会議は「つまらなそうだから」欠席と発言も、招待されていなかったことが発覚

2023年1月18日(水)16時34分
ダニエル・オング
イーロン・マスク

イーロン・マスク REUTERS/Adrees Latif

<「つまらなそうだったから」断ったと言っていたのに>

世界経済フォーラム(WEF)は1月17日、テスラCEOのイーロン・マスクがダボス会議に出席しなかったのは、彼の主張とは裏腹に、単に「招待されていなかった」からだと明かした。

マスクは昨年12月に「つまらなそうだったから」ダボス会議への参加を断ったとツイート。

「ダボス会議の招待を断った理由は、彼らが極悪非道な陰謀に従事していると思ったからではなく、つまらなそうだったから(笑)」

マスクはいつ招待されたかについては明記していないものの、ツイートのタイミングからも、2023年のダボス会議であることが示唆された。

だが1月17日に状況は一変。マスクが誘われたのは2023年でも近年でもなく、2015年の事だったと、WEP広報担当者のヤン・ゾップがAP通信の取材で明かした。

ゾップはまた、ダボス会議の主催者が2010年代に何度かマスクに招待状を送ったことがあるとも付け加えた。しかしマスクは登録も出席もしなかったという。

ゾップが口を開く前、マスクはダボス会議をオンライン掲示板「4chan」と比較して侮辱。以下のようにツイートしていた。

「こんなクイズ番組があるべき。『4chanそれともダボス?どっちが言ったでショー』」

WEFは「官民両セクターの協力を通じて世界情勢の改善に取り組む国際機関」。今年のダボス会議は1月16日から20日まで開催される。JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモン、モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンなど、600人以上のCEOが参加予定だ。

さらに、スペイン、韓国、ポーランドなど、50人以上の世界のリーダー。そしてイドリス・エルバ、ウィル・アイ・アム、ヨーヨー・マなどの著名人も出席。ロシアは欠席だが、ウクライナからは政府高官らが現地を訪れた。

20250401issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月1日号(3月25日発売)は「まだ世界が知らない 小さなSDGs」特集。トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 10
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中