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イギリス、北アイルランド巡りEU離脱協定変更の構え EU反発で対立激化へ

2022年5月18日(水)09時16分
イギリスのトラス英外相(中央)

英政府は17日、欧州連合(EU)離脱に伴ってEUと合意した英領北アイルランドに関する通商協定の一部を事実上無効化する方針を示した。写真はトラス英外相(中央)(2022年 ロイター/Henry Nicholls)

英政府は17日、欧州連合(EU)離脱に伴ってEUと合意した英領北アイルランドに関する通商協定の一部を事実上無効化する方針を示した。EUとの協議が行き詰まる中、EU側の反発は必至とみられ、両者の関係が一段と悪化する可能性もある。

トラス英外相は同日、数週間以内に北アイルランド議定書改正のための法案を議会に提出すると表明。この法案はモノの輸送を容易にするとともに北アイルランドに英国の税制を適用する内容という。

同外相は、この法案は国際法に違反するものではなく、英政府は法案の策定と並行して引き続きEUとの交渉による解決策を模索すると強調した。

これに対し、欧州委員会のセフコビッチ副委員長は「容認できない」と反発。「議定書の構成要素を削除するという英政府の発表は大きな懸念を生む」とした上で、EUはあらゆる手段を講じて対応すると表明した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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