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ブラザーグループのSDGs貢献活動を紹介する「SDGs STORY」

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2022年2月15日(火)12時00分
写真:花井知之 文:小山芳恵
ブラザー工業のウェブサイト「SDGs STORY」

<世界40カ国以上に拠点を有するブラザーグループは、環境保全活動やCSR活動をグローバルに展開。その多様な取り組みを紹介する、SDGsスペシャルサイトのコンテンツに込めた思いを伺った>

ヨーロッパの声で始まったグローバルな環境スローガン「Brother Earth」

ブラザー工業株式会社では、古くから事業領域での環境負荷低減と世界各地での環境・生物多様性保全の活動に取り組んできた。

「プリンターの待機電力を限りなくゼロに近づける低待機電力技術や、工作機械の動作時の電力消費を大きく削減する電源回生技術など、環境に配慮した技術開発を行う一方で、2008年から岐阜県郡上市の〝ブラザーの森 郡上〞で従業員による植林活動を始めています。2009年からはタイで、開発によって失われたマングローブの森を再生するため従業員と取引先の方々で植樹活動が始まりました。2010年、環境先進地域であるヨーロッパのグループ会社からの声を契機に、そうしたあらゆる環境活動を世界的に推し進めるための環境スローガン『Brother Earth(ブラザーアース)』が立ち上がり、活動はさらに加速しました」と、CSR&コミュニケーション部シニア・チーム・マネジャーの岩田俊夫さんは話す。その後、中国内モンゴル自治区での砂漠緑化など、郡上市やタイを含む世界6カ所で、主要な環境保全プロジェクトが従業員やNGOによって地域社会とともに進められている。

社員の環境に対する意識向上にも早くから着手。そのひとつが、日々の環境配慮行動をイントラサイト上で自己申請しポイントを獲得する「ブラザーエコポイント活動」。個人や部門単位でのランキングが掲載されるため、チームビルディングの要素として利用されることもあり、社員全体の環境活動の促進につながっている。

蓄積された豊富な事例を、特設サイト「SDGs STORY」で発信。

環境スローガンのもとでのあらゆる活動を紹介してきたブラザーのウェブサイト「Brother Earth」が、昨年3月に「SDGs STORY(エスディージーズ ストーリー)」と新たに生まれ変わった。親しみやすい3Dキャラクターを活用し、ブラザーグループによる、環境だけではないSDGsへの多様な貢献活動を紹介する。

「企業によるSDGs貢献の紹介サイトというとどうしても堅くなってしまいがちですが、こちらでは、私たち自身や、お客様、社会のさまざまな人たちを親しみやすい3Dキャラクターで描き、各活動内容も『ストーリー』として簡潔に、SDGsとのつながりをわかりやすく紹介しています。それによって活動に親しみと共感を持っていただきながら、何度も訪問するうちにSDGsをより身近に、自分ごととして感じて、私たちと一緒に活動をしてもらえたらと思い、このサイトを設計しました」

多彩なコンテンツを、国境を超えて発信。

サイトには様々な「ストーリー」が掲載されている。「事業での貢献」にあるカートリッジリサイクルのストーリーでは、顧客の要望に応え2004年からリサイクルを始めるが、その後、複数回リサイクルできるカートリッジを新設計。リサイクルのノウハウやデータを世界のグループ会社と共有しその取り組みを拡大している。そのほか、水の気化熱を利用した省電力なスポットクーラーの開発や、柱の上に通したフレキシブルパイプで水素を低コストで安全に輸送する「水素柱上パイプライン」の実証実験なども紹介されている。

「スポットクーラーは夏期、屋外のPCR検査会場などでも利用されています。水素柱上パイプラインは将来的な水素エネルギーの普及・活用促進に向けて官・民・学の複合体で実験を行っています。今後も事業を通じての社会貢献ストーリーを拡充していく予定です」と岩田さんは力を込める。

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主力製品であるレーザープリンターのトナーカートリッジリサイクルにまつわる話をはじめ、電源回生技術を導入することで消費電力を削減した工作機械や、トレーサビリティを実現する産業印刷機器など、事業や製品を通して環境や社会に貢献するストーリーを紹介。

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