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中ロ首脳会談中ロ首脳会談、プーチンが天然ガス輸出拡大を提案 年間100億立方メートル
ロシアのプーチン大統領は中国の習近平国家主席と北京で会談し、年間100億立方メートルの天然ガスを極東から中国に供給する新たな取引を提示した。Sputnik Photo Agency - REUTERS
ロシアのプーチン大統領は4日、中国の習近平国家主席と北京で会談し、年間100億立方メートルの天然ガスを極東から中国に供給する新たな取引を提示した。
天然ガスや石油という炭化水素の主要輸出国であるロシアは、既に中国にとって第3位のガス調達先となっている。
冬季五輪のため北京を訪れているプーチン大統領は「われわれの業者は中国への炭化水素供給について、非常に良い新しいソリューションを用意している」と表明。「ガス業界で一歩前進した。つまり、ロシア極東から中国に年間100億立方メートルを供給する新しい契約だ」と述べた。
ロシアは、2019年に供給を開始したパイプライン「パワー・オブ・シベリア」と、液化天然ガス(LNG)の海上輸送によって、中国にガスを送っている。21年には165億立方メートルのガスを中国に輸出した。
プーチン大統領は、石油大手ロスネフチのトップであるイーゴリ・セチン氏ら企業経営者を伴っている。ロシアのパイプラインによるガス輸出を独占しているガスプロムのトップ、アレクセイ・ミラー氏は代表団に参加していない。
一方、中国国営メディアの報道によると、習近平国家主席は、今回の会談が中ロ関係にさらなる活力を与えるだろうと述べた。両首脳は、二国間関係および国際的な戦略的安定性などに関する一連の主要課題について協議したという。
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