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中国経済フィッチ、中国恒大集団に加え佳兆業も「部分的デフォルト」に格下げ
格付け会社フィッチ・レーティングスは、中国の不動産開発大手、中国恒大集団とその子会社の恒大地産集団および天基控股の格付けを「C」から部分的な債務不履行(デフォルト)に相当する「RD」に引き下げたと明らかにした。写真は深センで9月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)
格付け会社フィッチ・レーティングスは9日、中国の不動産開発大手、中国恒大集団とその子会社の恒大地産集団および天基控股の格付けを「C」から部分的な債務不履行(デフォルト)に相当する「RD」に引き下げたと明らかにした。
格下げは、天基控股が11月6日が本来の期日だった債券(利率13%、6億4500万ドル)(利率13.75%、5億9000万ドル)の利払いを猶予期間が終了する12月6日に実施しなかったことを受けた措置としている。
フィッチによると、先月が期限だった8250万ドル相当の利払いについて確認を求めたが恒大から回答はなく、30日間の猶予期間が終了したため、「支払われていない」と推定した。
フィッチは佳兆業集団も「一部債務不履行(RD)」とした。関係筋によると、佳兆業は120億ドル相当のオフショア社債について再編作業を開始した。
恒大や佳兆業からのコメントは得られていない。
フェデレーテッド・ヘルメスのクレジットアナリストは、「両社のデフォルトにより中国の不動産問題が第2段階に入り、システミックリスクは徐々に個別リスクに取って代わられる」と指摘。その上で「国有企業がリストラの過程でどのような役割を果たすのか、市場型アプローチへの政府の関与度が注目される」と述べた。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は9日、中国恒大について、株主と債権者の権利は法的順位に則って「全面的に尊重される」と表明した。
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