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船舶スエズ運河の座礁船、当局と正栄汽船が賠償で正式合意 7日に100日ぶりに出航へ
エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が3月に座礁した事故で、船を所有する日本企業とスエズ運河庁の賠償交渉が正式に合意した。写真は3月、スエズ運河で離礁したコンテナ船エバーギブン(2021年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が3月に座礁した事故で、船を所有する日本企業とスエズ運河庁の賠償交渉が正式に合意した。船主と船の保険会社が発表した。運河庁は7月7日にコンテナ船が出航することを認めた。
コンテナ船「エバーギブン」は6日間にわたり座礁、国際物流に混乱が生じた。3月29日に離礁して以降、船と乗員はともに、運河内の湖に留め置かれていた。
船主の正栄汽船(愛媛県今治市)と保険会社の代理人を務めるスタン・マリンのファズ・ピアモハメド氏は文書で、船の解放に向けた準備が進められるとの見通しを示した。
運河庁は7日に式典を開いて合意契約に署名する予定で、参加者はエバーギブンの出航も見届けられると説明した。
スタン・マリンは合意の詳しい内容を明らかにしなかった。
オサマ・ラビ運河庁長官は合意の一環として、約75トンをけん引する能力があるタグボートを受け取ると述べた。それ以外の詳細には触れなかった。
正栄汽船と保険会社は先月、スエズ運河庁との賠償交渉で原則合意に達したと発表していた。
運河庁は離礁作業や風評被害、逸失収入に伴う損害賠償として9億1600万ドルを求めていたが、その後に5億5000万ドルに減額していた。
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