最新記事

株価

米ゲームストップ株、一時53%上昇 その他「ミーム株」もしっかり

2021年3月9日(火)12時06分
米ドル紙幣とゲームストップのロゴ

米ゲーム販売ゲームストップの株式が、取引で40%超値を上げた。その他「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)も上昇。写真は米ドル紙幣とゲームストップのロゴ。2月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

米ゲーム販売ゲームストップの株式が、8日の取引で40%超値を上げた。その他「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)も上昇。ゲームストップ発のニュースが手掛かりになったほか、景気刺激策を受けて投資家が資金を株式市場に振り向けるとの観測を受けた。

ゲームストップの終値は41.2%高の194.50ドルと、2月1日以来の高値。ゲームストップは自社の電子商取引への移行を支援する新しい委員会のトップに、株主でペット用品オンライン販売・チューイーの共同創業者であるライアン・コーエン氏を選んだ。株価は一時53%高となった。

オンライン掲示板サービスのレディット内の株式取引フォーラム「ウォールストリートベッツ」などに集まる個人投資家に好まれるその他株式も上昇。一部のマーケットウォッチャーは、上院を通過済みで、米国民への1400ドル直接給付が含まれる1兆9000億ドルの新型コロナウイルス対策法案に言及した。

サスケハナ・フィナンシャル・グループのデリバティブ戦略部門共同責任者、クリストファー・マーフィー氏は「現金給付を受ければ、一部が株式市場に向かうとの考えがあるのではないか」と指摘。1月下旬のように、ミーム株にも資金が向かう可能性があるとの認識を示した。

レディット上で人気があるその他株式も上昇。映画館チェーン大手、AMCエンターテインメントが15.4%高、ステレオ・ヘッドフォン製造のコスが27.5%高、住宅ローンを手掛けるロケット・カンパニーズが3.0%高。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・中国人富裕層が感じる「日本の観光業」への本音 コロナ禍の今、彼らは何を思うのか
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏支持率2期目で最低の43%、関税や情報管

ワールド

日本の相互関税24%、トランプ氏コメに言及 安倍元

ビジネス

米自動車関税、6000億ドル相当が対象 全てのコン

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、米相互関税発表受け
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中